
今季限りでの現役引退を発表していたJ2磐田のGK八田直樹(37)が4日、ホーム最終戦となる水戸ホーリーホック戦後に行われた引退セレモニーで、サポーターに感謝の気持ちを伝えた。
八田は「批判的なことを言ってくれる人もいましたが、『もっと強くならなくては』と思わせていただきました。ちょっとイラッとしましたが、ありがとうございました。熱い声援、しっかり届いています。本当に力になりました」とスタンドの笑いを誘いつつ、サポーターに頭を下げた。
「サッカーを通じてたくさんの巡り合いがあり、その巡り合いが僕の最高の財産です。長いようで短い19年間。うれしいこと、楽しいことよりも、つらいことの方が多かったサッカー人生でしたけど、最高でした」などと選手生活を振り返り、最後に「サッカーを通じて出会った人々、本当にありがとう。ジュビロ磐田ありがとう、またどこかで会いましょう」と声を張り上げた。
家族から花束を手渡され、涙をこらえきれず手で顔を覆う場面も。サポーターはヤマハスタジアムに八田の応援歌を響かせ、磐田一筋で19年プレーした守護神への感謝を表現した。
八田はトップチーム昇格後の2005年から磐田でプレー。J1で86試合、J2で69試合に出場した。
