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夏休みの自由研究におすすめのスポット【静岡】

 小中学生の夏休みの宿題。どうしても後に残してしまうのが自由研究。そんな自由研究を進めるにあたり、良い題材となる企画展、場所を中部1つ、東部2つ、西部1つピックアップしてみました。参考にしてみてください。(荻野旦)
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静岡市・日本平動物園 動物の赤ちゃん展 8月27日まで

 静岡市駿河区の日本平動物園で、企画展「動物の赤ちゃん展」が8月27日まで開かれている。

動物の赤ちゃんについて解説する展示=静岡市駿河区の日本平動物園
動物の赤ちゃんについて解説する展示=静岡市駿河区の日本平動物園
 夏休みに合わせた企画で園内のビジターセンターが主会場。子どもたちが自由研究の題材にできるよう、動物の赤ちゃんが自然界で生き残るための知恵や工夫、子育て方法などが詳しく説明されている。キリンやレッサーパンダなどの体重を再現した砂袋を用意し、重さを体感できる仕掛けも。このほか、成長した動物の生後間もない時などの写真を各所の獣舎に掲示した。
 企画した飼育員の大谷舞さん(32)は「子どもから大人まで楽しめるようマニアックな話も交えた。いろんな方に来てほしい」と来場を呼びかけた。
 (社会部・大村花)
 〈2023.7.13 あなたの静岡新聞〉

裾野市・富士山資料館 特別開館 8月14~18日

 富士山世界文化遺産裾野市民協議会は8月14~18日、休館中の裾野市立富士山資料館(同市須山)を夏休みに合わせて特別開館する。入場無料。

特別開館する富士山資料館=裾野市
特別開館する富士山資料館=裾野市
 古文書や測候所の史料、山麓に生息する動物と鳥の剥製などを展示している館内を公開。県世界遺産登録ガイド員が富士山の歴史と文化、自然を紹介する。各日正午から午後3時まで。予約不要。
 問い合わせは市生涯学習課<電055(994)0145>へ。
 (東部総局・杉山諭)
 〈2023.7.17 あなたの静岡新聞〉

沼津市・明治史料館、歴史民俗資料館 沼津の100年伝える写真・絵はがき企画展 9月24日まで

 沼津市の2カ所の歴史資料館(明治史料館、市歴史民俗資料館)が9月24日まで、市制100周年を記念した企画展を開いている。それぞれ写真と絵はがきで100年の歩みや町並みの変化を紹介している。

およそ100年前の絵はがきと、現在の同じ風景を撮影した写真を並べて展示している企画展=沼津市歴史民俗資料館
およそ100年前の絵はがきと、現在の同じ風景を撮影した写真を並べて展示している企画展=沼津市歴史民俗資料館

 西熊堂の明治史料館は幕末期から現代までの写真を展示する「写真にみる沼津のあゆみ」を開催。明治初期の沼津兵学校の教授が写った貴重な写真や終戦直後の空襲を受けた市街地の様子など、約550点が並んでいる。特別展に合わせ、写真集(3千円)やポストカード(全50種、1枚100円)、クリアファイル(全3種、1枚300円)も販売。9月9日午後2時からは、「村と町と市と 町村合併にみる近代沼津のあゆみ」と題し、慶応大の松沢裕作教授による歴史講演会も開く。
 市歴史民俗資料館(下香貫島郷)は企画展「絵葉書で見る100年まえの沼津」。1918(大正7)年~33(昭和8)年ごろの市発足時の市域を撮影した絵はがき97点と、現在の写真を比較して並べた。26(大正15)年の沼津大火復興時に拡幅された駅前通りの前後の様子も見られる。大火時に八幡町に置かれた市役所仮庁舎が記された珍しい地図など7点も展示している。
 (東部総局・尾藤旭)
 〈2023.7.22 あなたの静岡新聞〉
 

三味線をテーマにした特別展「どうする 江戸の音楽」 浜松市・楽器博物館 12月12日まで

 浜松市楽器博物館(中区)で12月12日まで、江戸時代に庶民に広まった三味線をテーマにした特別展「どうする 江戸の音楽」(静岡新聞社・静岡放送後援)が開かれている。

江戸時代の三味線を紹介する学芸員=浜松市中区の市楽器博物館
江戸時代の三味線を紹介する学芸員=浜松市中区の市楽器博物館
 現代に比べてさお部分が細く、鶴、竹、松が描かれた三味線(推定1713年完成)や、三味線の起源になった三線、譜を置く見台など約50点を展示している。学芸員によると、三味線は徳川家康が築いた安定した時代を背景に急速に普及した。会場には三味線の構造や種類をはじめ、目に障害がある男性技芸者の組織「当道座」が、当時の音楽文化を担った歴史を紹介するパネルが並ぶ。
 鶴田雅之館長は「現代では三味線の作り手や演奏家が減少しているという課題がある。江戸時代の知恵や工夫を知り、今後の三味線について考えてもらえれば」と話した。
 (浜松総局・白本俊樹)
​ 〈2023.7.31 あなたの静岡新聞〉
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