熱海・伊豆山の児童 クリスマス気分 災害ボランティアが企画

 7月に起きた大規模土石流の被災地、熱海市伊豆山地区の子どもたちを対象としたクリスマス会が11日、市総合福祉センターで開かれた。児童や保護者ら約40人が音楽鑑賞やレクリエーションを楽しみ、充実した時間を過ごした。

子どもたちが音楽鑑賞などを楽しんだクリスマス会=熱海市の市総合福祉センター
子どもたちが音楽鑑賞などを楽しんだクリスマス会=熱海市の市総合福祉センター

 企画したのは県内の災害ボランティア有志「しずおか茶の国会議」(静岡市)や「はままつnanet」(浜松市)など。被災者支援を通して保護者から寄せられた「子どもたちが自由に遊べる場が奪われてしまった」「思い出の残るイベントがほしい」との声を形にした。
 会場ステージでは、主催者メンバーがクリスマスソングを演奏した。児童らはサンタクロースやトナカイをモチーフにした帽子、カチューシャを着用し、射的やじゃんけん大会などの遊びに夢中になって取り組んだ。
 参加した伊豆山小5年の女児は「土石流で傷を受けたが、励ましてもらってうれしい。久しぶりに友達と遊んで楽しかった」と述べた。

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