浜岡 核燃料プール 破損防止策を確認 原発定期点検 静岡県と御前崎市

 静岡県と御前崎市は22日、中部電力浜岡原発(同市佐倉)を定期点検した。地震に備え、4号機の使用済み核燃料プールの破損を防ぐ取り組みを確認した。

プール脇のクレーン型装置の落下防止策を確認する職員ら=22日午後、御前崎市佐倉の浜岡原発
プール脇のクレーン型装置の落下防止策を確認する職員ら=22日午後、御前崎市佐倉の浜岡原発

 新規制基準では、燃料プールに重量物が落下しても機能を損なわない対策を求めている。中電はプール脇に燃料集合体の保護容器を着脱するためのクレーン型装置「チャンネル取扱ブーム」を設置しているため、地震で倒れないように支柱と壁をワイヤロープでつなぎ留めた。県と同市の職員は中電社員の説明を受けながら、落下防止対策の実施状況を見て回った。
 中電によると、4号機のプール内には、最大貯蔵可能量の約8割を占める1977本の使用済み核燃料が入っている。県危機管理部の滝明部長代理は「引き続き、燃料プールに異物が落下しないよう努めてほしい」と述べた。

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