新配車アプリで利便性向上 遠鉄タクシー、自動システム強化 待ち時間短縮

 遠鉄タクシー(浜松市中央区)はデジタル技術を活用して客の利便性を高める取り組みを強化している。自動配車システムを2月に刷新して配車の効率化を図り、利用者がスマートフォンでタクシーを呼べるアプリを「EタクPlus(プラス)」と改めて17日から開始。コロナ禍に減少した運転手を確保しようと採用を強化し、2~3月に約40人を雇用した。

新アプリを紹介する遠鉄タクシーの榊原正之常務(左)と担当者=17日午後、浜松市中央区
新アプリを紹介する遠鉄タクシーの榊原正之常務(左)と担当者=17日午後、浜松市中央区
新アプリを紹介する遠鉄タクシーの榊原正之常務(左)=17日午後、浜松市中央区
新アプリを紹介する遠鉄タクシーの榊原正之常務(左)=17日午後、浜松市中央区
新アプリを紹介する遠鉄タクシーの榊原正之常務(左)と担当者=17日午後、浜松市中央区
新アプリを紹介する遠鉄タクシーの榊原正之常務(左)=17日午後、浜松市中央区


 自動配車システムは、配車業務サービスを手がける電脳交通(徳島市)のシステムを採用し、人の手を掛けずに自動でタクシーに指示する割合を4割から8割に引き上げた。配車を受け付けてから客が乗車するまでの平均待ち時間は約9分で、比較はないが短縮につながったという。
 同社は全国のタクシー会社が参加する配車アプリ「GO(ゴー)」にも対応する一方、自社の新アプリを通じて客の囲い込みを図る狙い。自動配車システムの強化とともに新しくしたアプリは、タクシーを乗りたい場所を地図で指定して呼ぶことができ、到着予定時間や車両の現在位置を表示するほか、30日前から予約ができる機能を備える。「GO」による配車サービスも続けつつ、えんてつポイントを進呈するキャンペーンなどを通じて新アプリをPRする。本年度中に両アプリによる配車をGOのみの8%から、30%に増やすことを目指す。
 一方、タクシー約490台のうち稼働は運転手不足を理由に約370台にとどまっていて、508人の運転手を来年3月末までに600人に増やす。
 榊原正之常務は「コロナ前と比べて現在の売り上げは75%ほど。利便性向上を図り、90%まで戻すことがミッションと考えている」と強調した。
 (浜松総局・白本俊樹)

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