静岡人インタビュー「この人」 裾野市に移住した元陸上選手 萩原歩美さん(裾野市)
裾野市初の地域おこし協力隊員として、1月4日に委嘱を受けた。元陸上長距離選手。常葉菊川高を卒業後、実業団のユニクロや豊田自動織機の選手として活躍し、2014年のアジア大会では女子1万メートルで銅メダルを獲得した。22年に第一線を退き、東京の一般企業に勤務していた。31歳。
![萩原歩美さん](/news/images/n140/1398230/IP240108TAN900003000_0001_CDSP%282%29.jpg)
―協力隊員の公募に申し込んだ理由は。
「裾野市は中学生時代の合宿や、引退後に陸上のイベントで訪れたことがあった。スポーツツーリズム事業の協力隊員を募集していると知り、選手時代の経験を生かして挑戦してみようと思った。120%の力を発揮し、スポーツを通じて裾野市を盛り上げたい」
―どのような活動を。
「企業(実業団)や大学のスポーツチームの合宿誘致、イベントの企画・開催などがメインになる。多くの人に裾野市を知ってもらえるよう、さまざまな機会でPRする。裾野市はスポーツ合宿地として有名な長野県の菅平高原や湯の丸高原に負けない可能性を秘めている」
―裾野市の長所、利点は。
「準高地トレーニングに最適な環境でクロスカントリーコースがあり、トレイルランニングにも取り組むことができる。都心から近いアクセスの良さは大きな魅力。富士山の景観も素晴らしい。静岡市出身なので富士山は身近な存在だったが、裾野市から見ると迫力が違った」
―生活で楽しみたいことは。
「裾野市には心が温かい人が多いと感じる。地元の行事には積極的に参加し、地域の方々と交流したい。子供たちに陸上を指導する機会があれば、とも思っている。裾野市のイチゴはおいしいと聞いているので、ぜひ食べてみたい」
(東部総局・杉山諭)