高校生ドローン隊に被災エリア空撮任務 掛川で土砂災害対応訓練

 掛川市は4日、水防訓練と土砂災害避難訓練を市内各地で実施した。梅雨前線と台風2号による記録的な大雨の爪痕が残る中、大勢の市民が参加して避難経路の確認などに取り組んだ。

訓練飛行を披露する高校生ドローン隊=掛川市倉真
訓練飛行を披露する高校生ドローン隊=掛川市倉真

 同市倉真地区を重点地区として行った土砂災害避難訓練では、市民が講習会やワークショップを通して災害発生時の対応を学んだ。被災エリアの空撮が任務の「高校生ドローン防災航空隊」による訓練飛行も行った。隊員の掛川工高3年角皆海斗さん(17)は「いつ招集があっても出動できるよう準備している。隊員になって防災意識が高まった」と話した。
 市によると、判明している市内の被害は道路や田畑を中心に崩土34件、冠水10件など。久保田崇市長は、被害が大きかった磐田市などに対して「応援の要請があれば速やかに対応する」と述べた。

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ
地域再生大賞