⚽清水エスパルス、5発大勝 積極的守備で圧倒 サッカーJ2第15節
明治安田J2リーグは13日、各地で第15節の試合が行われ、清水は藤枝に5-0で勝利した。
①アイスタ▽観衆14167人
清 水 6勝7分け2敗(25)5(4―0 1―0)0 藤 枝 6勝2分け7敗(20)
▽得点者【清】チアゴサンタナ(7)カルリーニョス2(PK1)(4)北川(2)北爪(3)
【評】清水が自慢の攻撃力を発揮し、5得点で藤枝に快勝した。
前半3分、清水のチアゴサンタナがゴール前で左足を振り抜き、瞬く間に先制に成功した。14分にPKで加点。2分後には逆襲から北川がクロスを押し込んだ。27分にも乾のスルーパスに北爪が抜け出し、4点差をつけて折り返した。
藤枝は選手交代を加えて後半に反撃。8分に渡辺のバックヘッド、11分にアンデルソンのクロスバー直撃のシュートでゴールに迫った。押し込みながらも決定力を欠くと、27分に清水のカルリーニョスに仕留められ、万事休した。
積極的守備で圧倒
2戦連続のゴールラッシュだ。清水はクラブ史上最多を更新した前節の9得点に続く大勝劇。真っ向勝負を仕掛けてきた藤枝をねじ伏せ、5発の乱れ打ちで本拠地を大いに沸かせた。
前線からの積極的な守備で圧力をかけ、自分たちの流れに引き込んだ。象徴的だったのは3点目の前半16分。自陣でパスを回していた相手のミスを誘い、逆襲からFW北川が仕留めた。FWチアゴサンタナの負傷で急きょ出場した北川は「守備から攻撃につなげる意識」で試合に入ったと言う。相手の攻め手を封じ、圧倒した。
好調の攻撃陣は次々とネットを揺らした。「練習の成果」と語るFWカルリーニョスは2戦連発。北川にも5試合ぶりとなる今季2ゴール目が生まれた。
終了間際の失点で完封を逃した前節の課題もクリアした。秋葉監督は後半途中に3バックに布陣変更してまで守備の安定にこだわった。選手たちは采配に応え、DF井林は「球際で寄せきる部分ができていた。無失点で終わる姿勢が全員に表れていた」とうなずく。
後半は相手の反撃を許し、「ゲームコントロールはまだまだ」(DF吉田)と内容には満足感はない。ただ、これで8戦負けなしとし、プレーオフ圏内の5位に浮上。2位大分との勝ち点差も4に縮め、J1自動昇格圏がはっきりと視界に入ってきた。