中国販路、新手法で開拓 初ライブコマース、アプリ活用 静岡県東部経済団体 コロナ後見据え

 中国向けに地元特産品を扱うサイトを作成し、販促を重ねている県東部の経済団体と一般社団法人富士山浪漫之旅(沼津市、朱珠代表理事)は、ライブコマースによるプロモーション活動を新たに展開するなど販路開拓を加速させている。サイトの品ぞろえも拡充し、コロナ後のインバウンド需要の獲得を目指す。

ライブコマースによるプロモーション活動。インフルエンサーが沼津茶をPRすると、視聴者からさまざまなコメントが寄せられた=沼津市内
ライブコマースによるプロモーション活動。インフルエンサーが沼津茶をPRすると、視聴者からさまざまなコメントが寄せられた=沼津市内

 3月中旬に沼津市で行った初のライブコマース。都内在住の中国人インフルエンサーが視聴者に沼津茶や菓子、人気アニメ「ラブライブ!サンシャイン‼」とのコラボ商品など13品目を紹介した。2時間(北京時間の午後1~3時)実施し、視聴者は2042人。400個が販売され、うち「ラブライブコラボ沼津茶」が約半数を占めた。また、「日本らしさ」が前面に出た和紅茶も想定外の売り上げだったという。
 県東部の5商工会議所(沼津、三島、熱海、伊東、下田)による伊豆地域富士山静岡空港利用促進連絡会と、富士山浪漫之旅は昨年、中国の有力メッセンジャーアプリ「WeChat(ウィーチャット)」のミニアプリ内に「伊豆館」を設けた。商品数は当初の13から16に増加。今回のライブコマースで、視聴者から品数の拡充を求められたことを受け、今後は5商議所を通じて充実させる方針だ。
 朱代表理事は「ライブコマースを導入する手法が全国的に主流となって、競争も激しくなっている。継続したアプローチと観光に関する情報発信を重ねたい」と話す。

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ
地域再生大賞