内浦漁協とアイエイアイ受賞 スタートアップと協業 「テックビート」
静岡県内企業と首都圏スタートアップの優れた協業を顕彰する「テックビートシズオカアワード」(同実行委員会主催)が13日、静岡市内でオンラインを交えて開かれ、県知事賞に内浦漁業協同組合(沼津市)とMizLinx(ミズリンクス、東京)が選出された。

両者は内浦湾の養殖いけすに遠隔観測システムを設置し、近年多発しているというアジの大量死の原因を検証している。同組合の金指正和総務第二課長は「科学的な知見を取り入れて自然環境の変化に対応しつつ、漁業のスマート化も進められれば」と協業推進への意欲を語った。
昨年開催した商談会「テックビートシズオカ」に関連した協業事例の中から選んだ。実行委員長賞は、自動化ツールを使ったコールセンターの対応向上に取り組むアイエイアイ(静岡市清水区)とバトン(東京)の2社が受賞した。
食を切り口にした地方創生をテーマにしたトークセッションもあり、三島市でのウイスキー製造プロジェクトなどの事例を紹介した。