焼津出身・翠富士 ふじっぴーが応援 地元有志、化粧まわし贈る

 大相撲力士の翠富士関(焼津市出身、飛龍高出)を応援する地元支援者らでつくる「静岡翠虹(すいこう)会」がこのほど、県のイメージキャラクター「ふじっぴー」の刺しゅうを施した化粧まわしを制作した。早ければ、8日に初日を迎える初場所でふじっぴーが“初土俵”に上がる。関係者は「地元ファンの応援を力に県代表力士としてさらなる躍進を」と期待する。

ふじっぴー柄の化粧まわしをした翠富士関=東京都江東区の伊勢ケ浜部屋(静岡翠虹会提供)
ふじっぴー柄の化粧まわしをした翠富士関=東京都江東区の伊勢ケ浜部屋(静岡翠虹会提供)

 同会は、地元支援者による化粧まわし制作を目的に2022年7月に発足。中小企業や個人ファンに声を掛けて3カ月ほどで焼津市を中心に県内各地から100以上の個人・団体から寄付があった。
 県内全域からの応援を表現しようと、県を代表するキャラクターのふじっぴーの図柄を採用。200以上のイラスト例の中から、ふじっぴー誕生のきっかけとなった03年の第58回国民体育大会「New‼わかふじ国体」の相撲競技の絵柄が選ばれた。
 同会の中島智博代表(48)=焼津市=によると、完成した化粧まわしは22年12月下旬に所属する伊勢ケ浜部屋に届けられた。翠富士関は感謝の言葉とともに、本場所での活躍を誓ったという。
 翠富士関は初土俵以来、順調に出世を続け、21年の初場所では県内出身で初めて三賞を獲得。ことしの初場所は、2場所連続の西前頭3枚目で臨む。
 翠富士関を小学生時代から応援する中島代表は「静岡全域のファンが結集して応援を形にできた。このまわし姿で土俵に上がる姿を想像しわくわくしている」と話した。県職員も「翠富士関の活躍がふじっぴーのPRにもなる」と喜び、初場所を見守る。

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