松崎産米であんこ餅 老舗菓子店「西伊豆知るきっかけに」

 西伊豆町仁科の老舗菓子店「飴(あめ)元菊水」が、松崎町産の米を使ったあんこ餅の販売を始めた。地域の活性化を目指して次々と新商品を考案する同店。荻田真理子代表(70)は「日本人に愛される餅を通じ、地域に興味を持ってもらいたい」と意気込む。

地元産の米を使ったあんこ餅を見せる荻田代表=西伊豆町仁科の飴元菊水
地元産の米を使ったあんこ餅を見せる荻田代表=西伊豆町仁科の飴元菊水

 同店は2022年にかつての看板商品「長九郎餅」の販売を再開。餅の製造環境を整備したことを機に、地元産の米2種を活用した商品開発を構想した。松崎町の石部棚田で収穫されたもち米と、同町のとんび農園の古代米を材料にした。
 商品は「月のうさぎ餅」。棚田のもち米を使った「棚田のそよ風」は弾力があり、昔ながらの素朴な味わいが特徴。古代米が原料の「古代の語り」は、きめ細やかで大福のような食感。自家製のあんこを練り込み、保存料などを使わず素材の良さを生かした。
 棚田のそよ風は、春ごろまで販売する。500円。古代の語りは550円。ヨモギ入りの餅は600円。いずれも2個入りの価格で税込み。

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