海底ルアー回収、販売 環境保全とビジネス両立 海の掃除人・土井さん(富士)

 富士市大淵の土井佑太さん(29)が、根掛かりなどで釣り人が海底に残したルアーをダイビングで回収し、塗装を施して販売するビジネスに挑戦している。当初は会社員との二足のわらじだったが、今春からは会社勤めやアルバイトなどはせず、「マリンスイーパー(海の掃除人)」一本に絞り、環境保全と事業を両立させる取り組みを軌道に乗せようと奮闘している。

海底から回収したルアーなどを手にする土井さん=静岡市清水区三保の真崎海岸
海底から回収したルアーなどを手にする土井さん=静岡市清水区三保の真崎海岸
回収したルアーなど=静岡市清水区三保の真崎海岸
回収したルアーなど=静岡市清水区三保の真崎海岸
海底から回収したルアーなどを手にする土井さん=静岡市清水区三保の真崎海岸
回収したルアーなど=静岡市清水区三保の真崎海岸

 「30分で30~40個回収できた」。10月下旬の静岡市清水区三保の真崎海岸。土井さんは岸から数十メートルほど沖合の水深7~8メートルの海底で作業した後、砂浜に戻ってきた。三保半島や焼津市の海岸でこうした活動を週2回続ける。1日に500個ほど拾えるときもあり、これまでに1万7千個以上を回収した。
 回収したルアーは洗浄や塗装をはがす作業を経て、丁寧に色を塗り直す。再生ルアーは自らのネットショップで販売する。また、地元の釣り具メーカー「ジャクソン」(静岡市駿河区)は土井さんが回収した自社製のルアーを買い取っている。加藤慶太社長(42)は「活動を後押しできれば」と共感を寄せている。
 土井さんによると、活動自体は全国でダイバーなどがボランティアで年に1回程度行う例があるが、生業にしている例はない。自らも釣り人の土井さん。活動は大学生のときから始めていた。近年は100円ショップなどでも気軽にルアーを買えるようになり、海中に残される釣り具は増えているという。
 来年中に一緒に活動するメンバーを雇用する計画もあり「一層活動の輪を広げたい」と意気込んでいる。
 (清水支局・坂本昌信)

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