浜松市とAWSが連携協定 地域デジタル化、さらに推進

 浜松市は15日、アマゾン・ウェブ・サービス・ジャパン(AWS、東京)とデジタル・スマートシティのエコシステム(生態系)形成に向けた連携協定を結んだ。鈴木康友市長と宇佐見潮執行役員がオンラインで協定書を交わした。同社と自治体の連携協定は全国でも珍しく、先駆的。

協定書を交わした鈴木市長(左)と宇佐見執行役員=浜松市役所
協定書を交わした鈴木市長(左)と宇佐見執行役員=浜松市役所

 デジタルの力を生かし、幸福で技術革新が継続する地域を官民で築くため、AWSのクラウドサービスや技術普及のノウハウを活用する。当面はスタートアップ(新興企業)が行う実証実験の協力、市民有志が課題解決を目指すシビックテックの活性化、市職員の研修、といった分野の連携を想定している。
 市と同社はこれまで官民連携でデータ連携基盤の活用例を生み出す「ORIプロジェクト」で協力を続けてきた。鈴木市長は「最も頼りになる連携相手」と期待を寄せ、宇佐見執行役員は「エコシステムの形成に必要な官民の信頼関係が、浜松では連綿と醸成されてきている。日進月歩の技術のトレンドを伝えて地域の発展に協力したい」と強調した。

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