浜松移住補助「ハマライフ」申請急増 7月末で前年度超え

 浜松市が市内への移住者向けに住宅購入費や賃借初期費用など最大で100万円(費用の2分の1まで)を補助する「ハマライフ住宅取得費等助成事業」の申請が本年度、急増している。申請数は7月末時点で51世帯に上り、既に前年度の年間分(49世帯)を上回った。市は本年度の申請が220世帯近くに上るとみて一般会計の9月補正予算案に関係費用を盛り込む。25日の市議会市民文教委員会で報告した。
 ハマライフ助成は2021年度に始めた。5年以上居住できる50歳未満の夫婦などが対象で、新築住宅の取得費や住宅の増改築費、アパートなどの賃借費、引っ越し費用などを補助する。他都市と比べて、手厚い制度設計を目指したという。
 市は本年度当初予算段階で60世帯の申請を見込み、3400万円を盛り込んだが、7月末で補助額が想定の9割に達した。9月中旬までに、さらに36世帯の申請も予定されている。市はコロナ禍を背景に地方への移住が進んでいることに加え、同事業の周知促進、浜松商工会議所と連携した就業支援策なども移住先として選ばれている要因とみている。
 21年度の同市への移住者は91世帯209人で、20年度(41世帯74人)に比べて倍増した。55%が県外からの移住者で、このうち首都圏が40%を占めた。市市民協働・地域政策課の担当者は「事業を入り口に移住をさらに推進し、定住へとつなげたい」と話す。

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