車載オーディオ販売強化 ヤマハ、5社10車種以上に伸長

 ヤマハは、4月に発表した立体音響を体感できる車載オーディオ用の新技術について、自動車メーカーへの売り込みを強化する。このほど、浜松市中区の同社で行った報道陣向けの車載オーディオ体験会で、同社幹部が方針を明らかにした。

ヤマハの車載オーディオのイメージ
ヤマハの車載オーディオのイメージ

 同社の車載オーディオシステムの採用実績は、既に販売している中国の2社5車種を含め国内外5社10車種以上に伸長している。本年度中に量産化し、数年後に20~30車種に増やす見通し。電子デバイス事業部の鳥羽伸和部長は「中国の販売、サポート拠点を強化して(車載オーディオ事業の)成長を加速させる」と話した。
 全シートで臨場感を得られる同社の新技術は車内の天井やドア、耳元のヘッドレストに高音質な30個のスピーカーを配置。独自の信号処理技術でスピーカーの距離感のゆがみを解消した。新規開発した車載専用チューニングツールで車種ごとに最適なパラメーターを自動算出。同社のチューニングマイスターが最終調整する。

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