改訂案に理解求める 下田市新庁舎建設へ説明会

 下田市は12日夜、新市庁舎建設の市民説明会を市民文化会館で開いた。旧稲生沢中校舎を移転用地に盛り込んだ建設基本計画の改訂案を示してから、初の市民向け説明会。移転の基本理念やスケジュールを説明した。

庁舎移転の理念などを解説した市民説明会=下田市民文化会館
庁舎移転の理念などを解説した市民説明会=下田市民文化会館

 市企画課の担当者は「コロナ禍を経てコスト管理が一層重要になった」と、改訂前の計画から事業費を概算で4億9千万~8億9千万円減額した点を強調した。その上で、防災上の観点からも早期の移転が差し迫られていると述べた。
 市は建設に伴い、デジタル化の推進を掲げる。市民からは急速な高齢化社会とデジタル化の整合性を問う意見が上がり、担当者は「10年後、20年後にはスマホやパソコン使用者の年齢も上がっている。調和の取れた施策を進める」と回答した。
 松木正一郎市長は「既存施設を活用する『リノベーション型』の建設事業。改訂案はより安価でより安全な庁舎を熟慮した結果だ」と理解を求めた。
 説明会には約60人が参加。一方、市民への説明会開催の周知が不十分との声に対し、担当者が陳謝する場面もあった。

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