米ピッツバーグの銃乱射で死刑 11人犠牲、ユダヤ教会堂

 【ニューヨーク共同】2018年に米東部ペンシルベニア州ピッツバーグのシナゴーグ(ユダヤ教会堂)で11人が死亡した銃乱射事件で、同州の連邦地裁の陪審は2日、殺人罪などで有罪評決を受けたロバート・バウアーズ被告(50)の量刑を死刑と決定した。3日に判事が正式に言い渡す。

2018年、シナゴーグ銃撃事件の現場近くに添えられた花束=米ピッツバーグ(共同)
2018年、シナゴーグ銃撃事件の現場近くに添えられた花束=米ピッツバーグ(共同)

 ユダヤ人を標的としたヘイトクライム(憎悪犯罪)で、トランプ政権時代の社会の分断を象徴した事件だと指摘されていた。
 米メディアによると、被告側は統合失調症などの影響で犯行に及んだと主張。検察側は反ユダヤ主義が動機になったと指摘した。陪審は殺人のほかにヘイトクライムの罪など63の訴因全てで有罪と判断していた。
 事件は18年10月27日に発生。100人近い信者が集まっていたシナゴーグに、複数の銃器を持ったバウアーズ被告が「ユダヤ人は皆死ね」と叫びながら侵入し、乱射した。犠牲となった11人は54~97歳で、ユダヤ人団体は「ユダヤ人社会を標的にした米史上最悪規模の事件」と非難した。

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ
地域再生大賞