浜崎あゆみさん、一時意識不明の状態に
川内:浜崎あゆみさんが、11月6日に名古屋で開催されたコンサート終了後に体調不良を訴え、アナフィラキシーショックで緊急搬送されました。一時意識不明の状態だったんです。今は意識も回復し容体も安定しているというのですが、事務所からの発表は、「医師の指示にしたがってこれから治療に専念します」。なぜアナフィラキシーの症状がでたのかの発表はなかったんです。アナフィラキシーでよくいわれるのが、食べものやハチに刺されたとか、最近では新型コロナウイルスのワクチン接種の副反応で話題になりましたよね。はっきりしたことが私たちもわからないんですが、浜崎さんの場合は、骨折の痛み止めの影響じゃないかといわれています。
牧野:このあいだ骨折されたんですよね。
川内:コンサートの2日前に不注意から足首を骨折しました、でも6日はコンサートやりますよ、と。6日のコンサートがスタートしたのが50分遅れだったんです。ステージ上では杖をついたり車椅子を使って20曲以上を歌い、3時間弱のステージをこなしていました。ですがステージが終わって袖に戻ったら、浜崎さんはスタッフに抱えられるようになっていたそうです。そのあと、痛み止めの薬の影響かどうかわからないですが、急な体調不良で緊急搬送されました。
実はこれまでも浜崎さんは怪我をして、ステージ上で車椅子を使うことはあったんです。でも、そのときは車椅子がデコレーションされて、まるでステージの小道具の一部のように使っていたんですね。今回はそのデコレーションもなくて、ファンのなかでも、「どうしても車椅子が必要で急遽調達したんだろうな」「それだけ具合が悪かったんだろうな」と心配しているんです。
さまざまな病気を乗り越えて
川内:浜崎さんはこれまでもいろんな病気を乗り越えてきた人なんです。一番よくいわれているのは、左耳の内耳性突発難聴です。本当は治療をしないといけないのにツアーをやり続けた結果、医師から治療のすべはないといわれ、左耳の聴覚が完全に失われてしまいました。そのほかにも、高い所から落ちてしまって右手に全治3週間の重傷を負ったとか、アメリカで急性咽頭炎になって番組に出演できなかったり。さらに、トップバッターでNHKの番組に出演するのに、医者が付き添わないといけない状態だったこともありました。
記憶にあたらしい極秘出産
川内:なかでも記憶に新しいのは、出産ですよね。妊娠の発表はなく、極秘出産で第1子が生まれたという出産後の発表がありました。しかも妊娠期間中もツアーをしていました。ファンの中で、コンサートの衣装がだぶっとしているねという声はあったようですが、発表がなかったのでまったくわからなかったんです。さらに第2子を今年出産しましたが、出産直後もライブをしているんです。なぜステージにこだわるのか
川内:あゆはなんでそこまでステージにこだわるのか。それは、途中でやめたら損害がでることはもちろんなんですが、せっかくライブが予定されてお客さんが集まってくれている! 中止にするわけにはいかない!生のステージを見せたい!公演したい!というこだわりなんだと思います。でも、こだわりだけではやれないことってたくさんありますよね。ファンは、体調を万全にしてステージに臨んでほしいんです。次のコンサートが12月30日なので、それまでに1カ月半あります。体調を戻してぜひとも完璧なパフォーマンスをみせてほしいと思います。
牧野:メンタルが強すぎるがゆえに、自分の限界を超えてやっているんじゃないかと思いますね。
川内:あゆは、スタッフに迷惑をかけたくないとも常にいっているんです。ただ、こうなってしまうと大変なことになるので、しっかり休養してあゆはあゆらしくステージを完璧にしてほしいと思います。
牧野:浜崎あゆみさんの早い復帰を望みます。でも、まずはゆっくりしてほしいですね。今回もありがとうございました!
今回、お話をうかがったのは……川内天子さん
新潟県生まれ。亜細亜大学法学部卒業後、東京・虎の門病院で医療事務の仕事に就くが、司会の仕事への夢が捨てきれず、退職。ラジオたんぱ『ニューストゥデー』のリポーターになる。その後テレビに転向し、朝日放送『モーニングショー』で事件を担当。テレビリポーターとしての活動をスタートさせる。日本テレビ『ルックルックこんにちは』では、レギュラーリポーターとして芸能を担当。