【野外フェスティバル「FUJI&SUN'26」初日終了】13組が出演。オフィシャルクラフトビールの醸造担当者らがトークイベント

静岡県のアートやカルチャーに関するコラム。今回は6月6日に富士市の「富士山こどもの国」で開幕した野外フェスティバル「FUJI&SUN'26」を題材に。フェスは7日まで。
(文と写真=高度専門記者兼論説委員・橋爪充)

くるり、ハンバート ハンバート、YOUR SONG IS GOOD、柴田聡子さんなど13組が出演。午前10時半から午後10時半終了のスーパー登山部まで、三つのステージを行き来しながら演奏を堪能した。スマートフォンの計測によれば、この日の移動は18926歩に及んだようだ。

全ての演奏が終了後、「LATE NIGHT BREWER’S TALK」と題したトークイベントが開かれた。富士市を拠点に「ファントムブルワリー」として活動するBADASS BEER BASEの宮脇浩樹さんと、かつて沼津市のRepubrewでビールづくりを担い、現在はBarbaric WORKS(茅ケ崎市)で醸造長を務める布施翔太さんが顔を合わせた。

宮脇さん(左)と布施さん


「FUJI&SUN'26」のオフィシャルクラフトビールを手がけた宮脇さんは、「これまでさまざまなフェスでビールに携わったが、公式ビールの醸造は初めて。ドリンカブルでフェスのコンセプトに合うものをつくりたいと思った」と説明。今年の同フェスのイメージカラーが赤と青であることから、ハイビスカスとオーストラリア原産のハーブ「レモンマートル」を使うことに決めたとした。赤みがある液体がオリジナルのプラカップに入ったブルーの自社ロゴに映えるように設計した。酸味、甘みのバランスを整えるために、ハイビスカスの分量を慎重に計測したという。

フェス会場内のBADASS BEER BASEのブース。オフィシャルクラフトビールを提供


トークの話題は、醸造所を持たない「ファントムブルワリー」という宮脇さんのスタイルについてに発展。宮脇さんはビールのレシピをつくると共に、現場の仕込みにも携わるという。布施さんは同一のレシピを別々の醸造所で活用することの難しさに触れ「設備が変わるということは、毎日振り出しに戻るようなもの」と形容した。「それぞれのビール工場は、どこに何があるかが全く違う。アジャストするのはとても大変だろう」と宮脇さんを称賛した。

静岡県に関係する文化芸術、ポップカルチャーをキュレーション。ショートレビュー、表現者へのインタビューを通じて、アートを巡る対話の糸口をつくります。

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