静岡県内でも、裾野市が市立中学校の制服を統一し、焼津市が全市立小中学校に冷房を設置するなど、各自治体も教育環境の改善に積極的に取り組んでいる印象です。
親世代が中学生だった頃と比べ、現在の公立中学はどう変わったのでしょうか。今回、15年以内に静岡県内の公立中学へ入学した本人、および保護者の方々にアンケートを実施し、今どきの静岡県内の公立中学の「リアル」を教えてもらいました。
※本記事内の「公立」には、入学に受験を要する国立・県立中学は含みません。アンケートのコメントは、基本的に原文のまま掲載しています。
公立中学に通って良かったことは?
この質問には殆どの人が「通学時間の短さ」と「小学校からの付き合いのある地元の友だちと濃い人間関係が築けたこと」の2つをあげてくれました。地域に根ざした学び
「地域学習など地元についての学びができる」(レフト兄弟)「地元に根ざした教育を受けられた」(しん)「職業体験で自分が卒園した幼稚園に行けたのがよかった」(はる)と学習面でも“その地域ならでは”のカリキュラムを魅力に感じている人も多いようです。多様な価値観との出会い
「受験のある中学に比べて、多様な家庭環境の人との交友関係に恵まれたのではないかと思う」(プリン)「育った環境が色々な子と交流できたこと(高校では同じような家庭の子が多いと感じた)」(のの)公立中学は、異なる環境で育った人たちが机を並べて学ぶ“最後の機会”かもしれません。 「学力差や家庭事情の違いからトラブルも絶えないが、社会に出たらそんなもの。先生も親身に対応してくれた」(匿名)という声もありました。多様な環境でのトラブルを乗り越える経験は、本人の自信や社会性にも繋がりそうですね。
実際に公立中学に通ってみて、気になったことは?
一方で、特に思春期という多感な年頃…、多様性があるからこその難しさを指摘する声も上がっています。人間関係の難しさ
「受験というフィルターがない分、いろいろな子がいて学びもあるが、特に女子は人間関係が大変だと感じた」(ゆり)「学年のほとんどが小学校の顔見知りなので、友人グループが固定されてしまっている。新たな人間関係を築きづらい」(AY)学習環境の格差
「公立中だと、どうしてもクラスの中で勉強ができる子できない子の差があり、高校受験を目指す環境としてはあまりいいとは言えない印象」」(転勤族の父親) 「中学受験で優秀な子が抜けてしまい、学力の平均が下がってしまった」(はる) 「先生によって授業やテストのレベルに差がある。自主的に勉強できない子は置いていかれそう」(ゆり)「学校の学力平均レベルが高くないので、気持ちの張りを保つのが難しい」(匿名)「学校の授業だけでは受験が心配」(匿名)といった声も…。「熱心な先生が多くてよかった」という意見も複数上がりましたが、「在学中に担当教員の異動があると戸惑う子もいるかも?」(M)と、公立ならではの「教職員の異動」を心配する声もありました。「私立は教育方針が明確で異動もないため、公立に比べて安定していると感じた」(ユーさん)という比較意見も、選択の際の参考になりそうです。
「部活の種類が少ない」(のの)「部活動の地域移行の途中で、入部当初と活動方針が変わってきている」(まるみ)「部活動の親負担が大きい」(レフト兄弟)という部活動についての意見もありましたが、現在県内でも多くの自治体で部活動の地域クラブ移行が進められているため、部活動に関しては今後状況が大きく変わっていきそうです。
親として子どもの中学在学中に、一番たいへんだったことは?
勉強、人間関係、そして親のサポート……。寄せられたのは、親たちの奮闘が伝わる切実な声です。勉強・高校受験
「小学校並みに子供のサポートを要求されること。」(よっしー)「勉強への危機感醸成」(匿名)
「高校の志望校がなかなか絞れなかったこと。オープンスクールに連れて行っても、本人はあまり興味を持たなかったように見えた」(プリン)
「高校受験になるため、内申の心配をしたり、受験のモチベーションを保たせること。東京で高校受験をしたので、向こうの事情がわからず情報収集にも苦労した」(転勤族の父親)
「学校の勉強だけでは足りなく、成績の維持をさせることが大変で結局1年生から塾に行かせました(金銭面と送迎も)」(えい)
人間関係
「子どもの人間関係がよくなかったことによる行き渋りや体調不良」(ゆり)「ケンカしたり物を壊して、学校から呼び出されたり相手に謝りに行ったこと。」(りえまま)
親のサポート
「距離が遠く、ギリギリ自転車通学ではなかった。疲れているときなど通学が大変そうだった。」(マクカサキ)「PTAの役員決め(結局やらなくて済んだけれど、役員決めの空気が嫌だった)」(匿名)
中学3年間という多感な時期を、どこで、どう過ごすのか。「子どもにあった環境で、充実した学校生活を送らせてあげたい」というのは、すべての親に共通する願いではないでしょうか。静岡県内では地元の公立中学への進学が多数派ですが、「中学受験」という選択肢もあります。どの道を選んでも、理想通りにいくこともあれば、「こんなはずではなかった」と壁にぶつかることもあるでしょう。
この記事が、これから中学進学を控えるご家庭にとって、一つの参考になれば幸いです。
私立・国立中学についてのアンケート結果はこちら>>>【静岡の中学受験事情】私立や国立の「自由な校風」「ハイレベルな学び」に憧れる!「中高一貫」「大学附属中学」って実際どう?







































































