「かくし最中」や「砂金採り」にノスタルジックな山梨ドライブ旅!懐かしさとロマンに浸る大人のマニアック寄り道コース

こんにちは。ドライブが好きなKAITOです。今回は、中部横断道で山梨県の「富沢IC」まで行き、南アルプス市までの国道52号線を寄り道しながらドライブします。

懐かしさを感じるちょっとレトロなお店や食べ物、ロマンを感じる博物館、偶然出会った巨匠など、ちょっとマニアックなドライブコースのご紹介です。

種類豊富でコスパよし!近所にあったらいいなの「たまるや製菓舗」

中部横断道走り「富沢IC」で降り、「道の駅とみざわ」へ。そのすぐ裏手に、地元で長年愛されている「たまるや製菓舗」があります。

たまるや製菓舗外観

店内は広く、焼き菓子やケーキなどたくさんの商品が並んでいます。値上がりの時代にコスパも良く、どれもおいしそう!

ケーキを買って、近くの「リバーサイドパーク(南部町営ドッグランと健康器具のある公園)」で、遠くの山を眺めながら食べます。お天気もよく青い空の下で食べるケーキはおいしくて最高!

リバーサイドパーク

たまるや製菓舗で購入したケーキ (左から)いちじくロール、フランボワーズ、サバラン

地元で愛される続ける定食屋「さかや食堂」

先にデザートを食べてしまいましたが、お昼を食べに、車で10分ほどの南部町にある「さかや食堂」に向かいます。

さかや食堂

こちらも長年地元で愛されているお店で、お昼近くなると地元の方が続々と入店。うな重をはじめ、定食、丼物、ラーメン、うどん、焼きそば、一品料理など、メニューも豊富で、お腹いっぱい!(笑)

(上)アジフライ定食、(左下)餃子定食、(右下)ハンバーク定食

「ゆるキャン△」の舞台身延駅でお土産購入

身延駅に向かいます。この辺りはアニメ「ゆるキャン△」の舞台となっており、自販機も作品のデザインになっていてかわいい!

ゆるキャン△デザインの自動販売機

アニメにも登場した、「栄昇堂」の地元でも愛される「みのぶまんじゅう」を購入。控えめな甘さと濃厚な味わいが最高!

栄昇堂

今回もう一軒行きたかったお店が、身延橋の方面へ200mほど進んだところにある「甲州みやげ永谷屋」です。お目当ての、江戸時代から続く甲州伝統のお菓子「紅梅焼(こうばいやき)」のはちみつ味を購入。表面は少しサクッとしていますが、噛むとムギュッとした独特の食感があり、どこか懐かしい、昔ながらのお菓子です。なんとも表現し難いので、是非お試しあれ〜!

永谷屋の店内

お店の人はとても気さくで「中部横断道はお手洗いがないから、快適に使ってもらえるようお手洗いを充実させた」とのこと。男性用・女性用・多目的と清潔できれいなお手洗いです。身延駅の外にもお手洗いはあるのですが、風が吹き抜ける冬は特に、温かいお手洗いがありがたいです(汗)。

永谷屋のお手洗い

ゆるキャン△グッズや甲州みやげが充実しているので、お土産選びにおすすめのお店です。「ゆるキャン△」イベント中ということで、ポストカードをいただきました。※イベントは2025年12月26日で終了しています

永谷屋

直売所にもなっている「寿屋製麺所」

温泉地として有名な下部(しもべ)へ向かう途中に「寿屋製麺所」へ寄ります。製麺所なので、お店という感じがなく引き戸を開けるのに少々戸惑いますが、直売所になっており購入が可能です。

そば・うどん・板ほうとうなどもありますが、今回は、甲州穂積産のゆずを使用した「ゆずうどん」と、下部温泉水仕込みの「ほうとう」、平たい「生パスタ」を購入。「ゆずうどん」はゆずの香りがして、温かいうどんがおすすめ。「ほうとう」はかぼちゃを入れて味噌仕立てが定番ですが、キムチ鍋に入れて食べると簡単なうえにおいしいです。平たい「生パスタ」は、カルボナーラが一番合う気がします。(個人の感想です。笑)お試しあれ〜。

寿屋製麺所

下部駅前の「ニュー梅月」の「かくし最中」ってなんだ?

5分ほど先の下部に向かいます。下部は、古くから湯治場として名高く、武田信玄の「隠し湯」とも言われている温泉地です。

下部駅前には、昭和レトロな雰囲気を醸し出す創業90年以上という和菓子屋さんがあります。店舗上部には「登録商標 かくし最中本舗 ニュー梅月」の文字があり、地元でも古くから親しまれている「かくし最中」が有名なお店です。

「かくし最中」に何が隠されているのか?早速購入。なんと、白あんに干しぶどうが隠れていました!和菓子のような洋菓子のような!? 緑茶だけでなく、紅茶やコーヒーにも合いそうです。

「かくし最中」は、下部温泉が「隠し湯」といわれていることと、「甲州の虎」と呼ばれていた武田信玄の「武道」を山梨名物の「葡萄」とかけて、初代の店主が考え誕生したそうです。ブルーベリーの入った「かくし最中」もありましたよ。

ニュー梅月の店内

ニュー梅月は、「ゆるキャン△」のスピンオフ「へやキャン△」にも登場するお店で、登場人物が「かくし最中」を食べていました。イベント中ということで、こちらでも「ゆるキャン△」ポストカードをいただきました。※イベントは2025年12月26日で終了しています

ニュー梅月

下部の甲斐黄金村・金山博物館へ

下部は、古くから湯治場として名高く、その優れた効能で日本の名湯百選の一つに選ばれていますが、実は背後の山々に「信玄の隠し金山」が眠っていたとも言われています。今日はその下部にある「甲斐黄金村・湯之奥金山博物館」に行きます。

甲斐黄金村・湯之奥金山博物館

館内(有料)でジオラマとともに見る映像は、ユニークでわかりやすく、展示物とともに当時の様子を知ることができます。

また、「砂金採り体験室」(有料)では、専用の道具を持って、水の中の砂金を探します。探すワクワクと、見つけた時の喜びを楽しむことができますよ!

砂金採りの様子

横のミュージアムショップでは、金にちなんだお土産もあり、キラキラしていました。

ミュージアムショップ

2025年春にグランドオープンした道の駅で紙すき体験

国道52号線に戻り20分ほど北に進みます。左手に見えるのが「道の駅にしじま和紙の里 かみすきパーク」です。4つのエリアに分かれており、芝生や遊具で遊べる「みんなの広場」。地域の食材や郷土料理、旬の農産物販売をしている「たべもの館」。室内でゆったり過ごせる「ふれあい館」。紙すき体験や素敵な商品を取りそろえたショップがある「かみすき館」があります。

かみすきショップ

紙すき体験は「うちわすき体験」「タペストリー体験」「灯りすき体験」「字すき体験」から選ぶことができ、体験に約30分・乾燥仕上げに約40分でできます。ものづくりの楽しさを是非体験してみてください!

かみすき体験

身延の特産品といえば「ゆば」ということで、「ゆばソフト」を食べてみました。豆乳のような香りとなめらかさがおいし〜!

ゆばソフト

「富士川町歴史文化館 塩の華」で歴史に触れ先人に思いを馳せる

さらに国道52号を10分ほど進むと、「舟運(しゅううん)歴史館」と「近代人物館」が併設された「富士川町歴史博物館 塩の華」があります。

富士川町歴史文化館 塩の華

「近代人物館」は、富士川町にゆかりがある日本や世界で活躍した人たちの、人生と歴史を学べる資料館です。リアルなストーリーなど、意外な一面を知ることもでき面白いです。ボランティアの方が解説してくださるので、より身近に感じることができますよ。

近代人物館

「舟運歴史館」では、400年ほど前に徳川家康の命により、日本三大急流という富士川に開通した水路「富士川舟運」の始まりから終わりまでの歴史と文化を、実際の船の展示やパネル、大型シアターなどで学ぶことができます。

今回は、ボランティアの山中さんがわかりやすく解説してくださり、さらに理解を深めることができました。船で川を下り、帰りは船を引っ張りながら人の力で川を登って戻っていたそうです。今のように車のない時代、想像しただけでも過酷です。そんな時代を力強く生きた先人を思うと感慨深いです。

舟運歴史館

こんな所に著名人!? 硯の名工 雨宮峯硯さん

歴史館を出てふと横を見ると、すずりの看板と、ガラス越しに作業をしている職人さんらしき方が見えます。さらに奥に目をやると「甲州銘石雨畑硯製造本家 峯硯堂本舗 すずり館」と書かれたお店があり、職人さんらしき方が出てきてくださり、店内を案内してくださることになりました。

すずり館

店主でもある硯(すずり)の匠4代目「雨宮峯硯」さん。この方は、天皇陛下のご即位の献上品として山梨県代表として硯を献上したり、「現代の名工」を受賞したり、「黄綬褒章」を受章したりと、実はすごい方!

店内に入ると見たこともない数の硯が並んでおり、甲州の名石「雨畑石」で作られた硯は、形も様々でとても美しくまさに芸術品です!

店の奥や2階の展示を案内していただきながら興味深いお話も伺い、硯の世界の奥深さに感銘を受けました。


普段の生活では触れることのない領域で、知見が広がり、人生がちょっぴり豊かになるような気がします。

最後は大好きなバインミーを食べに南アルプス市の「ふもっと」へ

15分ほど先になりますが、ここまで来たら食べずにはいられない「ベトナム料理REN」のバインミーを食べに、複合型体験施設「ふもっと」に向かいます。

複合型体験施設「ふもっと」

ふもっとから見た富士山

メニューに、「本日の麺」として「フォー」があったので、レモンチキンバインミーとともにオーダー。ずっしり重く、外は焼きたてサクサクのバインミーと、温かくて優しい味のフォーが、最高においし〜!

「ふもっと」では、2026年1月12日まで「fumottoナイトマーケット」開催中!毎週土曜日は、スペシャルプログラムとブース出展があるので、是非足を運んでみてください!

レモンチキンバインミーとフォー

今回は、富沢から国道52号線を寄り道しながら南アルプス市まで向かうドライブコースをご紹介しました。

まだまだご紹介したいところがたくさんありますが、今日はここまで!ドライブへGO!

文・KAITO

静岡新聞SBS有志による、”完全個人発信型コンテンツ”。既存の新聞・テレビ・ラジオでは報道しないネタから、偏愛する◯◯の話まで、ノンジャンルで取り上げます。読んでおくと、いつか何かの役に立つ……かも、しれません。お暇つぶしにどうぞ!

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