
11月2日、今年もプロ野球・ファームリーグに所属するくふうハヤテベンチャーズ静岡のファン感謝デーが行なわれ、会場となった清水駅前銀座商店街には計500人のファンが集まりました。
当日、清水駅前商店街の中に位置す『SHIMIZU CROSS』(以下、清水クロス)では昨年に続き今年も選手交流会が行われ、選手とファンが非常に近い距離感で会話をしたり写真撮影をしたりと、ファンにとっては格別の時間に。静岡県外から訪れたファンは「ちょっと緊張したが、選手の皆さんがすごく親切に応じてくれてワクワクした」と興奮を隠しきれない様子で語ってくれました。
SHIMIZU CROSS内で行なわれたファン交流会の様子《※写真は昨年のもの》
球団が誕生してから2度目のシーズンを終えた、くふうハヤテ。池田省吾球団社長や赤堀元之監督(静岡高出身)は、球団創設当初から地域に根づいた“県民球団”を目指すと語っており、週末の試合後には選手がファンを見送イベントが恒例化していたり、シーズン中でも地域のイベントには可能な限り選手を派遣したりと、ファンや街の人たちとの距離感が近いのも球団の魅力の一つとなっています。
試合後に訪れたファンを見送るくふうハヤテの選手たち
前身のチームもなく、まさに0から歩み始めた球団の歩みについて「スタートアップだからこその課題も様々抱えているし、だからこそ我々、街の人間も同じ目線で協力しやすい」と話すのは、清水クロスのプロジェクトマネージャー・牧田裕介さん。
SHIMIZU CROSSのプロジェクトマネージャー 牧田裕介さん
清水クロスは昨年4月に清水駅前銀座商店街の空き家を改装してオープン。同じ時期に球界へ参入した球団と当施設の関わりは深く、昨年6月に池田球団社長による講演会が開催されたことを皮切りに、ファン感謝デーをはじめとする交流イベントや、今季途中にはアウェイで行なわれた公式戦の中継を現役選手と球団社長がリアルタイムで解説するというなんとも豪華なパブリックビューイングイベントも開催されました。
SHIMIZU CROSS オープニングイベント《※2024年4月 写真右から4人目がくふうハヤテ・池田球団社長》
解説付きパブリックビューイングイベント《2025年6月》
牧田さん自身も球団とのコラボに手応えを感じているようで、「ファン感謝デーも昨年より多くの方が来場しているように感じるし、イベント毎に球団とファンや街との一体感が高まっていると思う」と笑顔で語ります。球団側は来季以降も、街との距離感が近づくイベントの開催を示唆しており、池田球団社長は「今年やったイベントの回数を増やしたり、より多くの方に知ってもらえるような動きを行いたい」と意気込みます。
昨年のファン感謝デー後、SHIMIZU CROSSでは選手納会も行なわれた。左から田中健二朗選手、早川太貴選手〈現 阪神タイガース〉、倉本寿彦選手
来季でNPB参入3年目となるくふうハヤテベンチャーズ静岡。「育成、再生して勝つ」をスローガンに掲げる球団は、単なる試合の勝敗や選手育成の面を大事にするのと同時に、清水ひいては静岡の各市町との積極的な関わりも欠かさないことで、着実に地元へと根付き始めているようです。



































































