ジュビロ磐田は8月16日、アウェーで首位の水戸ホーリーホックと対戦します。残り13試合。勝ち点38で8位の磐田と、勝ち点51の水戸との差は13。残り試合数が勝ち点差の数字を下回ると逆転するのは難しいとされる中、正念場となる一戦を前にジョン・ハッチンソン監督に話を聞きました。
ジョン・ハッチンソン監督「乗り越えられる」
-完敗したいわき戦後、チームに伝えたことは。選手に伝えたこととしては、まずこの状況をしっかり受け入れること。一つは嵐であったり、また壁の前にいるような状況であるのですから、その状況をしっかりと受け入れて今にフォーカスしようと。
失敗からは学ぶことしかできない。未来のことも気にしない。そこはコントロールできないことなので、しっかりと今のトレーニングにフォーカスしてほしいということと、また言うよりも態度で示してほしいということ。アクションというのは言葉よりも多く伝わるので、そこをもっともっと見せてほしいということを伝えて、そういう意味では本当に良い反応を選手たちが示してくれていると思います。
-いわき戦は途中出場の選手が良いパフォーマンスを見せた。
試合後の会見でも言ったように、井上潮音に関してはうちに合流してからいくつか軽度のけががあったので難しい状況を過ごしてはいたんですけど、僕が知っている彼の調子を取り戻してきたなと思っています。いわき戦も途中から出てきて、我々がやりたいフットボールをやろうとしてくれた。勇気を持ってボールを受けてプレーしてくれたこと、前を向こうとしてくれたことが非常に良かったです。今節に関しては大毅(金子選手)が累積で出られないので、トレーニングでの様子を見ながら、このチャンスをつかんでほしいなと思っています。
-水戸ホーリーホックには開幕戦で勝利したが、最近の水戸の印象は。
自分たちがやることに対して非常に自信を持っているなと思っています。非常に良いチームで、強さと良いフットボールを持って展開しているなと思います。
特に攻撃ではスピード感を持って、守備も集団で、グループで守ってくるということで、本当にやることに対して自信を持って次の試合も臨んでくるんだろうなと思っています。我々にとっては非常に難しい試合にはなると思いますけど、これは僕たちの目の前の壁だと思って、これを乗り越えなければいけないですし、乗り越えられると思っています。
-2試合7失点。守備面の改善について。
守備に関しては調子が良かったときにやれていたことがちょっとやれなくなってきているなという印象なので、そこのバランスを戻さないととは思っています。
特に守備のトランジションのところ。全員が1回ボールの後ろに下がってきて、しっかり前に置いてからプレスをかけるというところが継続してできていない。ただそこが一番大事であるので、そこをやっていかなければいけないと思っています。なので戻ってきてオーガナイズして、そこからいけるようにしていきたいと思っています。
攻撃に関してはチャンスはなくはないと思っていますが、より脅威を作っていく。動くアクションを増やしていかなければいけないなと思っています。人によってはボール保持が増えればその分チャンスも増えるんじゃないかみたいな人もいますけど、そこはしっかりチャンスの質を上げていく必要があるかなと思っています。
-この2試合はデュエルで負けすぎた。
そこは本当に言い返せないというか、いやいや勝っていましたとは言えないような状況であるので、そこはしっかりと受け入れて。
選手もやろうとしてないとは言わないです。やることをやっていると思うんですが、戦うことだったり、ハードワークでも呼び方は何でもいいんですけど、そういった部分はフットボールの土台だと思っていて、そこで負けてしまうと本当に試合は難しいものになってしまう。ただ、だからこそ選手もこのジュビロのフットボールをやる上でも、そういった基本的なことは本当に大事だということは理解しなければいけないと思っています。
秋田戦に関しては立ち上がりは良かったですけど、この2試合は全体的にデュエルで負けたからこそ試合にうまく入っていけなかったと思っているので、ただ他の試合ではやれている部分もあったと思います。戦えたし、強かったし、1対1も負けなかった。だからこそいい試合ができたと思うので、しっかりとトランジションを含めて、改めてもう一度基本的なところを見つめ直していかなければいけないと思っています。