
<目次>
・どんな性格の人がなりやすい?
・発症につながる主なきっかけ
・小さなサインを見逃さないで!具体的な症状とは?
・五月病かも…と思ったら迷わず受診、相談を
気分が落ち込む、やる気が出ない、不眠、頭痛など…。GW(ゴールデンウィーク)など大型連休や長期休暇明けに、このような体調不良を感じる人はひょっとしたら「五月病」かもしれません。なりやすい人の性格や具体的な症状、対処法など、自分や身近な人がなった時のために改めて知っておきましょう。
※このコンテンツは、さまざまな気になる症状と病気について気軽に調べることができる症状検索エンジン「ユビー」に寄せられた質問から抜粋、要約しています。
どんな性格の人がなりやすい?
よく耳にする「五月病」ですが、この呼び名は俗称で、医学的な病名ではありません。医学的には適応障害(※1)や抑うつ状態(※2)との関連が指摘されています。そして適応障害になる人は、性格的に以下のような特徴がある人が多いという報告があります。・自分で考えて行動することが苦手(自己志向性が低い)
・他人と仲良く協力することが苦手(協調性が低い)
・他人や社会のために尽くすのが苦手(自己超越性が低い)
・損失を避けようとする能力が高い(損害回避のスキルが高い)
・ストレスをストレスだと気づかないなど、感情の認識や表現が苦手(失感情症)
※1 適応障害/日常生活などにおけるストレスから精神状態が不安定になり、生活や社会活動に支障が出る。ストレスへの対処が不得意な人、繊細で傷つきやすい人がなりやすいとされる。
※2 抑うつ/気持ちが落ち込んで何もする気が起きず、日常生活に支障をきたす症状。精神的・身体的症状を伴う。抑うつ状態が見られる病気に「うつ病」」などがある。
発症につながる主なきっかけ
五月病になる人には上記の性格的特徴のほか、以下に挙げる「きっかけ」があることが多いようです。■生活環境・人間関係の大きな変化
4月は進学や就職、転勤、異動などで生活環境や人間関係が大きく変化するため、気を張って疲れやストレスを感じる人が少なくありません。張り詰めていた緊張が連休で一気に緩むことが発症の一因と考えられています。時期や年齢、社会人経験の長さに関係なく、6月や夏休み・冬休み明けにも同様の症状を発症することがあるようです。
■燃え尽きて目標を失ってしまった
入試などにエネルギーを注ぎ、やっと合格したことで目標を失い、燃え尽きたことも発症のきっかけになるようです。
小さなサインを見逃さないで!具体的な症状とは?

五月病の主な症状は以下の通りです。中には自分ではなかなか気付きにくいものもあるので、家族や周りの人が小さなサインに気づいてあげることも大切です。
■抑うつ状態
落ち込む
興味が失われる
やる気が出ない
■思考力の低下
考えがまとまらない
決断力が低下する
自分はダメな人間であると感じる
眠れない
ひどく疲れる
頭痛、食欲・性欲の低下など
■不適応
今の環境(大学・仕事・人間関係)になじめない
面白くない、つらいと感じるなど
五月病かも…と思ったら迷わず受診、相談を
症状が現れたら、適応障害、うつ病、燃え尽き症候群など、投薬や心理療法、休職や休学などの対応を要する病気の可能性があります。また、五月病かと思いきや、実は内分泌疾患(ホルモンに関する病気)などの病気による症状という場合も考えられます。学生は校医や保健室のカウンセラー、産業医のいる職場に勤務する人は産業医に相談するのがいいでしょう。校医や産業医が不在、または産業医から勧められた病院がある場合は内科、心療内科、精神科などを受診しましょう。病院の予約はすぐに取れない場合があるので早めの相談がおすすめです。
また、症状検索エンジン「ユビー」では気になる「うつ」についてセルフチェックができます。
■出典元:五月病 ユビー病気のQ&A