県東部ゆかりの宮西達也さん、えがしらみちこさんなど絵本作家が審査に参加。入賞作品を決定!

こんにちは。静岡新聞社出版部の営業担当、アッキーこと秋田です。
静岡県内の書店をめぐり、話題のお店、注目イベント、書店員さんのイチオシ本などを紹介するコーナー「週末は書店に行こう!」です。
皆さんは、思い出に残っている絵本はありますか?
子どもの頃に読んでもらった絵本や、大人になって子供や孫に読み聞かせた絵本など、皆さんそれぞれに思い出やエピソードがあると思います。そのような「絵本にまつわるエピソード」を集めたコンテストが「第1回しずおか絵本エピソードアワード」です(しずおか絵本エピソードアワード実行委員会=事務局:あひる図書館=長倉書店共催)。
コンテストには、県東部ゆかりの絵本作家・宮西達也さん、えがしらみちこさんが審査員として参加しました。
長倉書店サントムーン店で5月上旬まで入賞作を紹介
そして、このコンテストに入賞したエピソードと、そのエピソードにまつわる思い出の絵本を並べたコーナーが、長倉書店サントムーン店(駿東郡清水町)で展示されています。宮西達也さん、えがしらみちこさん直筆の色紙も合わせて展示
特設コーナーには各受賞作の絵本と、その絵本にまつわる心温まるエピソードが書かれたカードが置かれ、来店者の目を引きます。カードには、エピソードの序文が記載されていてQRコードから全文を読むことができるようになっています。
このうち、中高生部門の大賞に選ばれたのが、こちら。岩井俊雄(いわいとしお)さんの大人気ベストセラー絵本「100かいだてのいえ」です。
縦に開いて読む迫力ある絵本「100かいだてのいえ」
この絵本にまつわるエピソードを応募して、大賞を受賞したのは湖西市在住の学生さんだそうです。エピソードを以下にご紹介します。【中高生の部 長倉書店賞(大賞)受賞者のエピソード】
幼年期に友達を作るのが苦手だった私に勇気をくれた絵本です。幼稚園へ通い始めて友達という存在を知りました。友達が欲しいけど、どう話しかければいいのかわからない時に、この本が新しく幼稚園に入ってきました。どんな本なのか興味がわきましたが、常に誰かが借りていて、友達もいないため、「貸して」とも言えずに困っていたところ、一人の子が「一緒に読もう」と声をかけてくれました。今までうまく話せなかったけどこの本の話で周りとうまく話せるようになり、今でもたくさんのお友達に恵まれています。周りと話すきっかけをくれたこの絵本は、今でも大切な絵本です。
今回が初開催でしたが、下は中学生から上は79歳まで、全国の幅広い年代から161作のエピソードが寄せられ、12作が入賞作品として選出されました。

「からすのパンやさん」など懐かしいロングセラー絵本にまつわるエピソードも
コンテストを同実行委員会と共催した長倉書店サントムーン店の長倉一正さんは、「絵本との出会いは、子どもの頃だけではなく、大人や親になった時、子や孫に読んであげた時など、人生のその時々で特別なエピソードや記憶ともに心に残ります。今回のコンテストを通じ、絵本好きの輪が広げられたら良いと思います」と語りました。同店では、2025年5月上旬までこのコーナーを展示する予定です(詳細は店舗へ直接お問い合わせください)。ぜひ週末におでかけして、絵本を手に取ってみてはいかがでしょうか?
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■長倉書店 サントムーン店
駿東郡清水町伏見58-1 サントムーンアネックス3F
電話:055-960-7883
X:https://x.com/nagakurasunto