知的発達障害のある静岡県藤枝市の関谷さんの作品がTBS系列のドラマで使用されるなど注目されています。独創性のある色彩豊かな作品の魅力に迫ります。
知的発達障害のある関谷早央さん31歳。意外性のある色彩でアート作品を仕上げていきます。
<関谷早央さん>
Q.「ティラノサウルス」がドラマに出たのを見ましたか?
「見ました!ライオンの隠れ家、おもしろかったです。うれしかったです」
2024年10月からTBS系列で放送された金曜ドラマ「ライオンの隠れ家」で関谷さんの作品が使用されました。
<関谷早央さん>
Q.反響もありましたか?
「ありました。みんなも喜んでくれた」
小学校高学年のころ「知的発達障害」があると診断された関谷さん。関谷さんは藤枝特別支援学校の卒業生たちでつくるアートクラブ「waC(ワック)」で活動を続けています。
<関谷早央さん>
Q.何を描いているんですか?
「胡蝶蘭です」
Q.この絵はどういったところがポイントですか?
「きれいに書くのが良いです」
waCの仲間たちも関谷さんの作品がドラマに登場したことを励みにしています。
<waCで絵を描く 大石理央さん>
Q.ドラマ見ましたか?
「見ました。ティラノサウルスがピンクで描かれた色鉛筆で描いてて。最後のところに(エンドロールのクレジット)『関谷早夫waC』って、はやお君の名前が、早夫君!早夫君!ってなって」
普段は、自動車部品メーカーに勤務する関谷さん担当しているのは、一日約3000個の部品を作る細かい作業。高い集中力が求められます。職場には関谷さんの作品が飾られていて、働く仲間のエネルギーにもなっています。
<村上開明堂電装ユニット課 今村一男課長>
「彼は職場のムードメーカーでもありまして模範になっています。(飾られている絵を)見るたびに彼の顔を思い出しながら、勇気、元気をもらいながら作業しています」
関谷さんは15歳から絵を描き続けています。
<関谷早央さん>
Q.絵を描くことは楽しいですか?
「楽しいです」
Q.どんなところが楽しいですか?
「うまくちゃんと見て、きれいに書くのが大好きです。」
一色一色丁寧に仕上げていく作品は見る人の心を動かします。
<waCスタッフ 松本進さん>
「非常に色彩が豊かで、見てこっちが元気をもらえるような感じがしています」
<御殿場から来たwaCの見学者>
「1つ1つ、線も綺麗だし、色も鮮やか。次どんな色をつけていくんだろうっていう、それが楽しみですね」
関谷さんの描く力強く、色彩豊かな作品は、今後も多くの人を魅了し続けます。