長く居座った強烈寒波が去り、静岡県内も日中は暖かさが戻り、3月並の気温となりました。厳しい寒さの影響で開花が遅れている河津桜ですが、静岡県河津町内の一部では見頃を迎え、平日にもかかわらず多くの観光客でにぎわいました。
<下田支局 柴田寛人記者>
「河津町の動物園『iZoo』の駐車場の脇にある河津桜がまちの中でも最も早く見頃を迎えたようです」
河津町を代表する観光施設のひとつ「iZoo」玄関近くに植えられている河津桜は、2月24日までに見頃を迎えました。高台にあり、日照時間が長いことから、町内では開花が早かったということです。
<柴田記者>
「『iZoo』で飼育されている鳥の仲間のエミューです。河津町の中でも早く見頃になった桜を楽しんでいる様子です」
エミューだけでなく、「iZoo」を訪れた観光客も花見を楽しみます。
<観光客>
「すごいきれい。河津桜まつりの方(桜並木)が残念だったが、ここで見れたので、ラッキーだなと思っている」
<柴田記者>
「見てください、観光客がたくさんいます。河津桜の原木です」
開花が早い原木は現在、見頃に近い「6分咲き」。観光客は「濃いピンク色」の河津桜を写真に収めます。
<京都からの観光客>
「私らが見ているのはソメイヨシノばっかりなので、すごいピンクが濃くて、きれいだなと思った」
河津町から近い東伊豆町稲取では、最高気温が14.2℃まで上がり、3月中旬並みの暖かさとなりました。平日にもかかわらず、町内は観光客で賑わいました。
<出店の従業員>
Q売り上げは伸びそうか?
「何とか、今週いっぱいが、ここは勝負かなと。(桜並木が)満開になっちゃうと、もう(観光客が)こっちに来ない」
気になる桜並木の開花状況は、まだ2分咲き程度で、見頃は3月上旬と言われています。
「河津桜まつり」が始まってもうすぐひと月、開花は遅れていますが、町内の観光施設は徐々に盛り上がっています。
高さおよそ30メートルまで温泉を噴き上げる河津町峰の「峰温泉大噴湯」にも、観光客の姿がありました。生卵を温泉に入れる名物の「大噴湯たまご」も好評でした。
<東京からの観光客>
「めちゃめちゃうまい。温泉の味がする」
Q桜の開花が遅いが、楽しめている?
「食べ物は。ハハハハ。エンジョイしている。楽しんだもん勝ちなんで。ハハハハ」
伊豆半島最大のイベント「河津桜まつり」。開花が遅れ、2年ぶりの期間延長となっていますが、迫る見頃に向けて町全体が盛り上がりを見せています。