日本列島に再び寒波が襲来しています。2月18日朝の静岡県内は多くの場所で1年で最も寒い時期を下回る気温となりました。季節が逆戻りする中、裾野市のスキー場は雪の質が良く多くの人が訪れています。
2月18日、日本付近は冬型の気圧配置となり上空に強い寒気が流れ込んだ影響で県内でも気温が低下しました。最低気温は静岡市井川でマイナス5.8℃、浜松市佐久間でマイナス3℃など県内に18か所ある観測地点のうち11か所で1年で最も寒い時期を下回る寒さとなりました。
寒波が何度も襲う中、プラスの影響を受けている観光地が県内にあります。
<東部総局 竹川知佳記者>
「裾野市の屋外スキー場イエティです。手元の気温計は氷点下2℃を示しています。晴れていますが、雪が舞っています。」
静岡県裾野市の富士山の2合目にあるスキー場「イエティ」です。2025年は寒波の影響で例年より、約5℃低い氷点下13℃を記録した日がありました。
<スノーパークイエティ 新井辰則さん>
「時期的に昨年だと暖かくなる時期なのでゲレンデも細くなる時期ですが、全てのゲレンデをきれいな状態で維持できています」
2025年は、雪の「質」も良いといいます。
<スノーパークイエティ 新井さん>
「気温が低いと、湿度も下がって雪の状態がきめ細かくなって天然の雪に近いふかふかの状態になっています。触ってみてください」
Q.すごい、パラパラしてますね
「そうですね、サラサラです」
イエティの雪は99%が人工で作ったもの。降雪機を使い、夜の間にミストのような水を撒くことで空中で雪にして積もらせます。気温が低いことで結晶がきめ細かくなるうえ、出来上がった雪を長く保つことができます。
<神奈川から来た人>
「(前回来た)2年前は結構、人工感あったんですけど。パウダーぽくってふかふかして滑りやすい」
パウダースノーは外国人にも人気で、例年の2倍近くの観光客が訪れているといいます。
<オーストラリアからの観光客>
Q.なぜ来た?
「旅行で。スキーを楽しみに。とてもとても寒い」
<シンガポールからの観光客>
Q.雪はどう?
「とても良い!日本で雪を見るのは初めてで、スキーにわくわくしている。」
<スノーパークイエティ 新井さん>
「ウィンターシーズン、ちょうど折り返しくらいですかね、シーズンの真っ只中なので、少しでも長くきれいなゲレンデが維持できるように多くのお客さんに楽しんでほしい」
今回の厳しい寒さは約1週間続く見込みです。