「ロピア」が「コストコ」横に新店舗 ターゲットは4人家族「大でも小でもなく『ロピアサイズ』で」戦略
物価高の時代に「コスパ最強」を掲げるスーパー「ロピア」の静岡県内1号店が11月26日、オープンしました。「日本版コストコ」とも呼ばれるこのスーパーは明確な戦略で差別化を図っています。キーワードは「ミドル」です。
新鮮なマグロが大きくはみ出た巻き寿司、トレイいっぱいのお得な国産ブランド牛。魅力的な商品を揃えたスーパーが初めて静岡県に上陸しました。
<LIVEしずおか 井手春希キャスター>
「いま、オープンしました。県内初出店のロピアがついにオープンです。カートも大きいですね」
買い物カートには最大4つのカゴが載せられます。
浜松市中央区、JR浜松駅のある街なかや東名浜松ICからも比較的近い場所にオープンしたその名も「食生活♡♡ロピア」。オープン直前には、店舗の前に約1000人が並び長い列ができていました。
神奈川県に本社を置くスーパー「ロピア」。お客さんが期待するのは驚きの安さです。
<井手キャスター>
「お肉コーナーも大変賑わっていますが、中でもこのお肉、国産の牛肉がなんと、税込み430円。100グラムでこの値段です。これは確かに安いですね」
ロピアが力を入れているのが精肉コーナー。もともと精肉店だったこともあり、牛を一頭買いすることでコストを抑えて、質の高い肉を販売できるということです。
また、ピザなどの総菜はバックヤードで作っていて、出来立てを提供。人気の商品は次々に売れていくため、調理場は大忙しでした。
ロピアで印象的だったのは、商品の大きさです。
「日本版コストコ」だけど…
肉はもちろんのこと、海鮮や野菜なども普通のスーパーよりも大きなサイズで販売。ここにロピアの戦略が隠されているんです。
「我々ターゲットは家族4人。そういう方が1週間の中で刺身やフライにしていただける。大でもなく小でもなく、我々『ロピアサイズ』というか。1週間に1度食べきれる量、それを『ミドル』という定義にしている」(ロピア中部営業本部長柴田昇取締役)
そのラインナップなどから「日本版コストコ」とも呼ばれるロピアですが、商品のサイズはコストコよりも少し小さめ。4人家族が満足できる量をお買い得な価格で、提供することを意識しているそうです。
<来店客>
「普通のスーパーよりも安いし、きれいなものが揃っていたので、これからはこっちに来ちゃうと思います」
「これ安いね、これ安いねって。野菜がずいぶん安かったから本当はこんな買うつもりなかったけど買っちゃった」
ロピアでの支払いは現金のみ。クレジットカード払いなどの手数料を無くすことで、その分、商品価格に還元できるのです。
ロピアが今回、出店した場所はなんとコストコの隣。柴田取締役は「コストコが大きく集客しているのは知っている。その客がロピアに行ってみると、『ロピアの方が』という人もいるので意識している。地域全体が潤えばいい」と、コストコとは、ライバル関係という意識ではなく、相乗効果を期待しているといいます。
新たな買い物スポットとして注目を浴びるロピア。今後、静岡県内で他に3店舗ほどを2、3年のうちにオープンしたいと意気込んでいます。
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