静岡県内では、8月14日で8日連続の「熱中症警戒アラート」が発表されるなど厳しい暑さが続いていますが、この猛暑が「夏野菜」にも大きな影響を与えています。
<「農園ナランハ」オーナー 四ツ田和也さん>
「ナスは例年、みずみずしく、葉もなっていますが、今年は元気がないような状況。トマトも暑さでダメになっているのが多いので、半分諦めかけている」
静岡市駿河区の農園です。一年を通しておよそ20種類の野菜を栽培していますが、この暑さの影響で、夏野菜の収穫量が減っています。
<「農園ナランハ」オーナー 四ツ田和也さん>
「パプリカが(暑さの影響が)すごく出ている状況で、日に焼けてしまい(収穫量が)10分の1になってしまった」
さらに夏に植える野菜にも影響が。
<「農園ナランハ」オーナー 四ツ田和也さん>
「これ、落花生なんですけど、落花生に関しては、初めてこんな枯れ方をしてしまった。水を撒いてもすぐ乾いてしまって、こんなサラサラな感じ。植えて一週間で枯れてしまった」
そこで四ツ田さんは、栽培の方法を考え直すといいます。
<「農園ナランハ」オーナー 四ツ田和也さん>
「夏野菜って暑さに強いんで大丈夫かなと思ったんですけど、来年以降この教訓を生かして、暑さのピークを迎える前に夏の野菜は終わりにしようかと思っています」
「こんにちは」
静岡市の青果店です。暑さの影響で、夏のメニューを彩るあの野菜の価格が跳ね上がったといいます。
<カネタツ 菅原純佳さん>
「今1番値段が上がって、出荷が劇的に少ないのは大葉で、本当にピンチですね」
大葉の価格は2023年の同じ時期と比べ、2倍以上になっているのです。
<カネタツ 菅原純佳さん>
「飲食店の方が多く使う。その方たちのためにとっておく。量が入ってこないので困っている」
例年、100枚入りを500円で売っていた大葉、先週末には1500円になりました。農林水産省によりますと、猛暑や豪雨などの影響で夏野菜のトマトは例年に比べ117%、キュウリは131%、そのほか幅広い野菜で価格が高騰しています。
<カネタツ 菅原純佳さん>
「値段聞いて『えっ』てなるんですけどやっぱ心苦しいですよね、売る側としても」
静岡県内では今後も猛暑日が続く見通しで、野菜への影響はまだまだ続きそうです。