夏野菜がピンチ…価格はトマト17%増、キュウリは31%増「初めてこんな枯れ方を…」猛暑の影響が直撃=静岡県

静岡県内では、8月14日で8日連続の「熱中症警戒アラート」が発表されるなど厳しい暑さが続いていますが、この猛暑が「夏野菜」にも大きな影響を与えています。

<「農園ナランハ」オーナー 四ツ田和也さん>
「ナスは例年、みずみずしく、葉もなっていますが、今年は元気がないような状況。トマトも暑さでダメになっているのが多いので、半分諦めかけている」

静岡市駿河区の農園です。一年を通しておよそ20種類の野菜を栽培していますが、この暑さの影響で、夏野菜の収穫量が減っています。

<「農園ナランハ」オーナー 四ツ田和也さん>
「パプリカが(暑さの影響が)すごく出ている状況で、日に焼けてしまい(収穫量が)10分の1になってしまった」

さらに夏に植える野菜にも影響が。

<「農園ナランハ」オーナー 四ツ田和也さん>
「これ、落花生なんですけど、落花生に関しては、初めてこんな枯れ方をしてしまった。水を撒いてもすぐ乾いてしまって、こんなサラサラな感じ。植えて一週間で枯れてしまった」

そこで四ツ田さんは、栽培の方法を考え直すといいます。

<「農園ナランハ」オーナー 四ツ田和也さん>
「夏野菜って暑さに強いんで大丈夫かなと思ったんですけど、来年以降この教訓を生かして、暑さのピークを迎える前に夏の野菜は終わりにしようかと思っています」

「こんにちは」

静岡市の青果店です。暑さの影響で、夏のメニューを彩るあの野菜の価格が跳ね上がったといいます。

<カネタツ 菅原純佳さん>
「今1番値段が上がって、出荷が劇的に少ないのは大葉で、本当にピンチですね」

大葉の価格は2023年の同じ時期と比べ、2倍以上になっているのです。

<カネタツ 菅原純佳さん>
「飲食店の方が多く使う。その方たちのためにとっておく。量が入ってこないので困っている」

例年、100枚入りを500円で売っていた大葉、先週末には1500円になりました。農林水産省によりますと、猛暑や豪雨などの影響で夏野菜のトマトは例年に比べ117%、キュウリは131%、そのほか幅広い野菜で価格が高騰しています。

<カネタツ 菅原純佳さん>
「値段聞いて『えっ』てなるんですけどやっぱ心苦しいですよね、売る側としても」

静岡県内では今後も猛暑日が続く見通しで、野菜への影響はまだまだ続きそうです。

「あしたを“ちょっと”幸せに ヒントはきょうのニュースから」をコンセプトに、静岡県内でその日起きた出来事を詳しく、わかりやすく、そして、丁寧にお伝えするニュース番組です。月〜金18:15OA

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