戦争の悲惨さと平和の尊さを未来に伝えていくため、AI=人工知能を活用した戦争体験の「語り部システム」が浜松市に設置されました。
<AIとのやりとり>
「戦争中にどんな暮らしをしていましたか?」
「戦争中の男の方は国民服、足にゲートルを巻いていました」

浜松市中央区の浜松復興記念館に8月12日から常設されたのは、AIを活用した「語り部システム」です。
戦争体験を伝えるためのプロジェクトに取り組む浜松市の企業「シルバコンパス」が開発しました。1945年6月の浜松大空襲で被災した野田多満子さんが、当時の状況を話した後、視聴者の質問に答えるという内容になっています。

<体験した親子>
「本当に会話しているみたいですごいなと思いました」
「私たちは体験してないけど体験した人の話が身近に聞けてすごいなと思った」
戦争体験者の高齢化が進み当時の話を語り継ぐことは年々難しくなっています。
開発したシルバコンパスは、このシステムで若い人たちに戦争体験を伝え、戦争を知る世代が自らの体験を話し始めるきっかけにもなってほしいと話しています。