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静岡新聞教育文化部

【イーサン・コーエン監督「ドライブアウェイ・ドールズ」】レズビアン2人の理不尽ドライブ

静岡新聞教育文化部が200字でお届けする「県内アートさんぽ」。今回は、静岡市葵区の静岡東宝会館、清水町のシネプラザサントムーンで6月7日から上映中のイーサン・コーエン監督「ドライブアウェイ・ドールズ」。浜松市中央区のシネマイーラでは8月9日から上映予定。
コーエン兄弟の「弟」イーサンの初監督作。「運転している車に『ヤバいブツ』が仕込まれていて、追われる身になる」という映画としては普遍的な設定だが、「追われる」側をレズビアン2人にしているのがミソ。「ブツ」のくだらなさ、コーエン兄弟作品らしい「よくしゃべる悪漢」の間抜けさから、男性中心主義の映画界にもの申す気概を感じた。1999年の設定だが「マサチューセッツ州では同性婚が認められている」とのせりふが。(は)

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