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SBSラジオ FooTALK!

清水東高サッカー部の黄金期メンバーは豪華すぎた!静岡県サッカー協会技術委員長の膳亀信行さんが当時の思い出を語りました

SBSラジオの静岡サッカー熱血応援番組「ヒデとキトーのFooTALK!」に、清水東高校サッカー部が1982年度に全国高校選手権で初優勝した時のゴールキーパーで、静岡県サッカー協会技術委員長を務める膳亀信行さんをお招きしました。聞き手はパーソナリティのペナルティ・ヒデさんと神谷恵美里さん。

神谷:膳亀さんのプロフィールを紹介します。1964年生まれ、静岡市清水区出身。清水東高時代は1年時からゴールキーパーで活躍し、3年時に全国高校選手権で清水東高を初の日本一に導きました。順天堂大を卒業後、母校の清水東高校などで監督を務め、現在は科学技術高サッカー部部長、静岡県サッカー協会の技術委員長を務めています。

ヒデ:名門清水東の最初の全国優勝メンバー。身長169センチでキーパーだったんですよね。いつからサッカーを?

膳亀:自分がサッカーを始めたのが小学校5年生から。キーパーをやり始めたのが小学校5年の冬ぐらいからです。

ヒデ:清水生まれで、小5スタートって遅くないですか。

膳亀:遅いです。その前は水泳をやっていました。

ヒデ:5年生でなぜサッカーをやろうと?

膳亀:同級生の仲間がやっぱりサッカーが多くて、サッカーやった方がモテるんじゃないかなと思って。

ヒデ:希望としてはフィールドプレーヤーだったんですか?

膳亀:足が速かったので最初はウイングをやってたんですよ。でもチームにキーパーがいなくて、毎試合交代制でキーパーをやっていた。で、たまたま僕がよかったらしくて、監督に「もうずっとお前キーパー固定な」って言われて。ボールを取るのが楽しかったですね。

反町康治さん、望月達也さん、三羽烏…

ヒデ:そして清水東に進学。

膳亀:一応、中学の時に県選抜には入れてもらったんですが、体が小さかったので将来性はきついだろうという話もあり、当時強かった清水商業などからは別に声は掛からず。清水東は勉強も一生懸命やるというのが売りだったので。僕、勉強も結構好きだったんですよ。

ヒデ:それで1年生からレギュラーに。

膳亀:180センチ以上の先輩たちがいたんですが、インターハイの時に先輩方が調子悪くて、「やってみるか?」みたいな感じでチャンスをもらって。

神谷:膳亀さんの1学年上には反町康治さん(日本サッカー協会技術委員長)、望月達也さん(川崎フロンターレアカデミーダイレクター)ら、1学年下には長谷川健太さん(名古屋グランパスエイト監督)ら“三羽烏”がいらっしゃって、膳亀さんの学年は「谷間の年」と表現されていたと伺っています。高校時代はいかがでした?

膳亀:先輩方は4人ぐらい日本ユース選抜候補がいて、1つ下も三羽烏がいて、僕らの時は青島秀幸というセンターフォワードと、浄見哲士というキャプテンやってたセンターバックの2人が代表候補でした。代表クラスが10人ぐらいいたので、練習はすごく面白かったです。

選手権決勝、韮崎戦の思い出


ヒデ:3年生の時の決勝は相手が韮崎高。準決勝まで4戦連続完封して決勝は4-1。どのへんから「いけるな」と感じました?

膳亀:準決勝の帝京を乗り切っちゃえばいけるかなという感じはありましたね。決勝で対戦した韮崎には、現在山梨学院高で監督をしている羽中田昌さんがいた。彼と中学の時に試合をやったことがあって、彼に4点か5点取られたんですよ。「こいつすげえな」と思ったら決勝で会って。体を悪くしてて、20分間の出場しかできなかったんですが、こいつだけには入れられないようにしようと思って。今でも会えば話はします。

ヒデ:決勝の国立のピッチに立って見上げた時の記憶って、すごく強く残られてると思うんですが。

膳亀:僕らの時6万1000人で満員。声が結構聞こえるんです。スタンドから「ワー!」っていう応援じゃなくて、「ちいせえな!」とか、ピッチの中では結構声が拾えるんですよね。1年から決勝を経験してたので、雰囲気は慣れてたかなと。

野々村チェアマンも教え子だった

神谷:その後順天堂大を卒業して、1987年から10年間、母校清水東高校サッカー部の監督を務められました。母校での監督生活はいかがでしたか。

膳亀:楽しかったし、やりがいがありました。卒業生もワールドカップ出場選手が何人か出てくれましたし。今ではチェアマンの野々村芳和も教え子です。

本当にこの10年間良い選手たちに恵まれました。市立船橋高を強豪にした布啓一郎さん、国見高校の小嶺忠敏さん、帝京高の古沼貞雄さんら大ベテランの指導者にかわいがられて、勉強になりましたね。

神谷:その10年の中で、選手権に2度出場。1991年に静岡で開催された全国総体決勝では東海大一との同県対決を制して優勝。

ヒデ:すごいことですよね。静岡で行われた決勝戦が静岡勢対決。意地と意地ですよ。

膳亀:絵に書いたような大会になったなと思いますね。

技術委員長の仕事

ヒデ:現在は静岡県の協会の技術委員長。どのような仕事をされてるんですか。

膳亀:強化、育成、普及という部分を見ています。「強化」は静岡県全体のチームのレベルアップ。「育成」はいろいろな指導者育成や選手育成。「普及」は、広くサッカーを伝える。いろいろな仕事をさせていただいてますね。

ヒデ:J1に静岡勢のチームがないんですよ。これどうお考えですか。

膳亀:寂しいですね。エスパ、ジュビロに静岡県を引っ張っていってもらいたいというのが願いなんですが…。

ヒデ:最後に、静岡サッカーを愛するリスナーの皆さんにメッセージを。

膳亀:いつも本当に温かく、厳しい目で応援してくださる県民の皆さんにはとても感謝していますので、今後もぜひ静岡サッカーを応援していただきたいと思います。
シズサカ シズサカ

サッカー大好き芸人、ペナルティ・ヒデと、サッカー中継のリポーターとしても活躍する鬼頭里枝の2人がお送りする番組。Jリーグから海外サッカー、ユース世代、障がい者サッカーなど幅広くスポットを当て、サッカーを通して静岡を盛り上げます。目指すは「サッカー王国静岡の復権」です!

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