核店舗は「イオンスタイル」 専門店は10店
各店と営業時間は下記の通りです。
・イオンスタイル浜松西伊場(総合スーパー):8:00~22:00、イオン薬局は9:00〜20:00
・ユニクロ(衣料品):10:00~20:00
・JINS(メガネ):10:00~20:00
・ダイソー(100円ショップ):10:00~21:00
・スターバックス(コーヒー):8:00~22:00
・クリーニングのエブリ:9:00~19:00、コインランドリーは24時間営業
・浜松ルアナ歯科医院(歯科、カフェ併設):9:30~19:00(祝日休み)
・山田耳鼻咽喉科クリニック:9:00~18:00(土日祝休み)
<今冬オープン予定>
・バーガーキング(ハンバーガー)
・ちきゅうのにわ“ぽっぷ”(子ども向け遊戯施設)
<2024年春オープン予定>
・コーナン(ホームセンター)
イオンスタイル、30~40代をターゲット 食品やドラッグ用品充実
核店舗としてオープンする総合スーパー「イオンスタイル」は、静岡県内では「イオンスタイル富士宮」に次いで2店目です。地域に合わせてターゲットを明確にした店舗づくりを行う総合スーパーで、浜松西伊場は30~40代向けに食品や健康・美容・医療用品の品ぞろえを充実させるとのことです。
10月22日に報道向けに開かれた内覧会で、佐藤大芽店長は豊富な商品を陳列する冷凍食品コーナーをはじめ、浜松ギョーザやピザなどを販売する総菜コーナーを紹介しました。トレーを使わないでパッケージした生鮮肉や、適切に管理された漁場や養殖場で生産されたことを示す認証を受けた水産物、食品ロス削減の取り組みとして、不ぞろいや傷のある地場野菜を集めたコーナーなどをアピールしていました。別の担当者からは、洗濯用洗剤や柔軟剤を量り売りするコーナーの説明もありました。
ペーパーレス化の取り組みとして、イオンリテール初の電子レシートの発行にも対応します。イオングループの公式アプリ「iAEON(アイイオン)」で確認できるようになります。来店客から意見を聞く仕組みも、紙を使わない電子ボードになっていました。
ところで「そよら」ってなに?
今回オープンする「そよら」は、「そら、寄って、楽しんでって!」が由来になっています。イオンリテールが都市生活圏向けに展開するブランドで、具体的には三大都市圏と政令指定都市の中心部から、公共交通機関で20~30分のエリアをターゲットにしています。2020年に大阪市に1号店の「そよら海老江」が開業し、浜松西伊場は7店目。静岡県内は初出店です。JR浜松駅から近く、車で5分以内に2万7千人の人口があり、立地一帯のスマートタウン開発によって家族層や働く単身者が増加することを見込んで出店したとのことです。5キロ圏内に三つのショッピングセンター
イオンモール浜松志都呂
実は、そよら浜松西伊場から西にわずか約1.3キロの雄踏街道沿いには「イオン浜松西」があり、さらに3.5キロ西には「イオンモール浜松志都呂」が営業しています。約5キロの間にイオングループの三つものショッピングセンターが集中することになります。それぞれのショッピングセンターが競合するようにも思えますが、イオンリテールは各ショッピングセンターでターゲットの客層をすみ分ける考えです。イオン浜松西はシニア層が多い住宅街などをターゲットにし、イオンモール浜松志都呂は子ども向けコーナーの充実を図っているとのことです。専門店も環境配慮をアピール
内覧会では、専門店の紹介もありました。ユニクロは消費電力を抑えるため、正面に大きな採光窓を採用。メガネのJINSは珍しい円形を取り入れた店舗で、バイオ素材を使った商品なども販売するとのことです。ダイソーもエコ関連の商品を店舗の入口付近に陳列していました。
また、静岡県内に4店、浜松市内ではイオンモール浜松市野で営業する「バーガーキング」は、イオンスタイルの南側に今冬にオープン予定。カフェを併設する浜松ルアナ歯科医院は、フレンチレストランとコラボして、国産米粉を使ったグルテンフリーで焼き菓子「ポップオーバー」などを販売します。山田耳鼻咽喉科クリニックの医師は、混雑緩和システムを導入し、反時計回りに診察を終える院内の仕組みづくりなどを解説してくれました。
浜松ルアナ歯科医院
目指す姿は地域コミュニティー拠点
そよら浜松西伊場をイオンリテールは「当社初の全館環境配慮型のショッピングセンター」として、太陽光発電設備の設置といったハード面だけでなく、各店舗と協力して商品やサービスでもエコやサステナブルをキーワードにした取り組みに力を入れる方針です。ショッピングセンター全体の責任者でもある佐藤大芽店長は「地域のコミュニティーになる店舗づくりを進め、特に子どもたちが環境への関心が沸くような取り組みに力を入れたい」と話しました。オープン後の展開に注目です。<メモ>そよら浜松西伊場は2万9700平方メートルの敷地に複数の建物が立つ「オープンモール型」。延べ床面積は計1万9100平方メートル。駐車台数約450台、駐輪台数約170台。出店地の一帯では住宅メーカーの一条工務店が再生可能エネルギーの活用や災害に強い住宅街整備などを目指すスマートタウンの開発を進めています。
文:浜松総局編集部 白本俊樹
2008年入社。社会部、三島支局、豊橋支局、デジタル編集部などを経て2021年4月から浜松総局編集部。主に浜松市の経済分野を担当しています。