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(PIMPARA RECORDS、2023年)
結成当初はロカビリーのイメージが強かったキャディラックの新作は、1950~70年代の音楽を総覧する内容。3分ソングの美学が貫かれている。AC/DCばりのハードエッジなギターが鳴り響く「60’s men」から、サーフ音楽のマナーに忠実な「太陽ツイスト」に続く幕開けが実に巧み。中盤もニューオリンズの香り漂う「Bred van cruise」、ハワイ音楽への敬意があふれる「チャドとマイン」、迷いのないプレスリー的歌唱の「3 BIG MOBILES」の3連打が見事。40年超の経験値は、曲順にも現れる。