ロープを使って大木を登り、樹上に広がる別世界へ―。そんな非日常の体験を味わえると人気なのが、木登りを通じて森や自然との一体感を楽しむ「ツリークライミング」です。8月23日付の静岡新聞「しずおかアウトドアファン」は、7月末に藤枝市の蓮華寺池公園で行われた、するが企画観光局の体験・観光プログラム「MANAVIVA(マナビバ)!」のイベントの様子を紹介しました。
まずは準備が肝心

イベントに参加したのは袋井市子ども会育成連合会の児童と保護者。講師を務める団体「自然体験活動 響樹(ひびき)」のメンバーの指導で、ヘルメットや空中で椅子のような役割を果たす「サドル(安全帯)」などを装着していきます。準備体操も入念に行いました。
ロープの使い方を習得

用具の準備を終え、次は登り方を学びました。木登りの際はロープを木の枝に引っかけ、サドルとロープを連結。木の枝から下がるロープにつなげた「フットループ」に片足を掛け、空中で立ち上がるような動作を繰り返して高度を上げていきます。思ったより力はいらないので、子どもから大人まで幅広い世代が楽しめるそう。
木登りに挑戦

一通りの動き方を確認した後は、いよいよ本番です。公園内にあるクスノキやエノキの大木に登りました。児童も保護者も初めは戸惑った様子でしたが、すぐにスムーズな動作ができるようになりました。

特に子どもたちはのみ込みが早く、8~10メートルほどの高さを次々とクリアしていました。樹上では富士山や眼下の街並みを眺めたり、ハンモックに横になったりしてひとときを楽しみました。
初めは体験会から

ツリークライミングは安全性の確保や樹木の保護などの観点から専用のロープや道具が必要です。ロープワークの技術、登ってよい樹木の選定といった知識も重要なので、初めのうちはツリークライミングの普及に取り組む団体「ツリークライミングジャパン」の認定を受けたインストラクターが指導する体験会やイベントに参加した方がよいでしょう。同団体のホームページに日程が掲載されています。子ども向けは「MANAVIVA!」の公式サイトにも情報があります。