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「静岡のまちを復活させたい!」2023年夏、静岡マルイ跡に駿河屋旗艦店をオープンするエーツー 杉山社長の静岡への想い

2023年夏、静岡市中心部にある静岡マルイ(2021年3月閉店)の跡地に、「駿河屋」の新旗艦店がオープンする予定です。6月下旬、「駿河屋」を運営する株式会社エーツー(本社:静岡市駿河区丸子)の杉山綱重社長が静岡新聞社・静岡放送を訪れ、静岡に対する想いや今後の展望について語りました。

静岡新聞社・静岡放送本社で講演するエーツー杉山綱重社長


杉山社長「私がしたいことはすごく単純な話なんです。静岡を復活させたいんですよね。静岡を復活させるために必要なことって、まちの賑わいだと思うんです。」

まちの賑わいを取り戻し、静岡を復活させたい。静岡マルイ跡にオープンする予定の旗艦店の狙いについて、杉山社長は力を込めてこう語りました。2023年夏にオープンする予定のこの新店舗は、現在の「駿河屋静岡本店(静岡市葵区)」の約4倍の売り場面積となる予定で、ホビー商材販売店としては国内最大級です。

まちに賑わいを取り戻す鍵は“観光地”になること

マルイ静岡店には「駿河屋ビル」誕生のポスターが掲示されている。年内には本社機能も移転予定


杉山社長「じゃあ、そのためにはどうすればいいの?観光地にならないとダメなんですよ。静岡市の人口では無理。どう考えても成り立たないし、やっぱりどれだけ“来る目的”になるかです。」

杉山社長は、静岡中心部の賑わいを取り戻すキーとなるのは、周辺だけでなく、県外からもたくさんの人が訪れるかどうかだと考えています。「ホビーのまち」という下地がある静岡市にできる国内最大級規模のホビー商材販売店、県外はもちろん、国外からもたくさんの人を呼び込むことができる施設になると確信を持っています。

コロナ禍でも閉鎖しなかった秋葉原の6店舗


杉山社長「秋葉原に6店舗お店を持っています。コロナの間にものすごい赤字を出しました。でも1店も閉鎖はしなかったです。絶対、復活できるっていう自信があったから。」

その確信の裏には、コロナ禍で経験した秋葉原の店舗での経験があったと言います。コロナの影響で客足が鈍り大幅な赤字を出したそうですが、6つあった秋葉原の店舗は1つも閉鎖しませんでした。観光地である秋葉原の売り上げを支えるのは、地域の人たちではなく、遠方や国外から来るお客さんたち。遠くからでも人が集まる場所であれば、コロナ禍さえしのげば黒字化できるという自信がありました。

「他にないものを成立させれば、お客様は呼べる」


杉山社長「要するに他にないものです。他にないものを成立させれば、お客様は呼べます。うちの店を起点として、それこそスポーツとか、エスパルスのスポンサーをやっているんですけど、選手を呼んでイベントをしたりとか、アニメ関連のイベントをやったりとか、色々なことができるんで、そういうのはどんどんやれば面白いじゃないですか。そうしたら、うまく飲食店も誘致しながら、ここら辺の飲食店全体も盛り上がる、そういう風にしていきたいです。」

国内最大級というスケールの部分だけでなく、様々なイベントを仕掛けて、“他にない”空間を静岡市の中心部に作り上げ、集客につなげたいと考えています。

「駿河屋の本部は静岡でなきゃダメ」

旗艦店兼本社機能となる予定の静岡マルイ跡


一方で、北は北海道から南は沖縄県までグループで全国に110店舗以上を展開し、ECも好調なエーツーにとって、静岡の市場は小さなものに過ぎません。それでも静岡にこだわる理由は、やはり杉山社長の静岡への想いです。

杉山社長「やはり駿河屋の本部は静岡でなきゃダメなので、それができないなら東京に移っても良いし、本来、国外だっていいですけど。なんですけど…それができるなら、静岡でやればいいですね。なので、ちょうどマルイさんのビルを取得してやれば、これならできるという確信を得たので、それを実行したと。」
 

今後3年で全都道府県に出店、海外進出も


新旗艦店のオープンまであと数か月となりましたが、年度内には国外(台湾)に進出予定で、今後3年の間に全都道府県に店舗を出店する構想を持つなど、攻めの経営を貫くエーツー。

静岡マルイ跡の新店舗も楽しみですが、今後の展開にも注目が集まります。

(文:深夜の天輔星)

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