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静岡新聞運動部

東レアローズ男子バレーボール部の酒井啓輔選手(浜松商業高出身)がK-POPから学んだものとは…。“推し”はTWICE!

バレーボールVリーグ男子・東レアローズの新シーズンに向けた選手インタビュー第3弾は5年目のセッター酒井啓輔選手(26)=浜松商高出=です。

長く、正セッターを担ってきた藤井直伸さんが闘病の末、今年3月10日に他界。藤井さんが闘病のためチームを離れた2022年から、真子康佑選手(24)とともに司令塔として奮闘してきました。

昨季は後半に左足のすねを疲労骨折寸前まで痛めながらもコートに立ち、徐々に仲間の信頼を獲得していきました。

「自分がチームを勝たせる」

2022年は「藤井さんに追いつかないと、藤井さんのバレーをしなきゃ」という思いが強かったそうです。昨季はセッター出身の阿部裕太コーチにつきっきりで指導してもらい、自分自身がどう成長するかに目を向けてきました。

ただ、「自分のことで精いっぱいで、チームのみんなに助けてもらいながらだった」と振り返ります。新シーズンは「自分がチームを勝たせる試合を増やしていくこと」が目標です。

「ようやくVリーグで戦えるセッターになったけれど、まだ勝てるセッターになっていない」と自己評価は厳しめ。「ファイナル、優勝に導ける、スパイカーに安心感を与えられるセッター」が理想です。コミュニケーションを重視し、日本代表の活動で三島を離れている4選手とも連絡を取るようにしているそうです。

3年目の真子選手とスタメンを争うことになります。「真子が出ているということは自分の技術が足りないということ。そこは個人の問題。2人でお互いに言い合い、いい関係を保ちながら成長していきたい」と意欲的です。

3階席への気遣いにテンションアップ

さて、酒井選手の最近の楽しみはK-POP。「推し活」に目覚め、推す側の立場になることが、自分自身のファンサービスを見直すきっかけになったそうです。

酒井選手が今、夢中なのはガールズグループ「TWICE」です。「YouTube」で新曲や動画をチェックしているほか、今オフには東レのミドルブロッカー、上條レイモンド選手(23)と一緒にライブに出かけたそうです。

2人の席は3階の後ろの方だったのですが、舞台からメンバーが「3階のみんなー!見えているよー!」と呼びかけてくれただけで、ものすごいテンションが上がったそうです。

「ファンが見ているのはかっこいい姿だけじゃない」

ファン目線になることでファンへの気遣いを学んだ酒井選手。

「ファンが見ているのはかっこいい姿だけじゃない。調子が良くても悪くても、頑張っている姿を応援したいと思う」

そのファン心理に行きつき、「自分が(バレーで)調子が悪くても、応援してくれているファン」の存在をより心強く、大切に感じるようになったようです。そして、東レ「箱推し」のファンを少しでも「酒井推し」にしようと、意気込んでいます!
シズサカ シズサカ

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