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テーマ : 経済しずおか

茶況(5月11日)後半から終盤にさしかかる 県産一茶取引

 静岡茶市場の県産一茶は、東部や本山筋から入荷が増加。軟調相場が続く。大半の産地が生産後半から最終盤にさしかかり、芽伸びの進行が目立つ。買い手からは「ここまでお茶がガサガサだと値押しは仕方ない」との声が上がる。最終盤の荷を1200円前後で手合わせした本山筋の生産者は「確かに形は悪いが内容は良いと思う。今期の値は過去最低だ。どこまで下げれば気が済むのか」と悔しさをにじませた。
 静岡市中は富士中心の取引。露地物が700円台から500円台で手合わせした。あっせん業者は「今日もワンコインセール。ここにきて売り手にも諦めムードが漂っている」と話す。番茶は500円前後から400円前後で取引された。

◇静岡茶市場一番荒茶相場(キロ・円)

▽成立 29,117キロ(県内28,982キロ、県外135キロ)
清水   2,800~1,200
賤機   3,800~1,100
清沢   1,550~1,100
大川   2,200~1,100

 藤枝 JA大井川藤枝工場は3工場から5口583キロが上場し、3000~520円で取引された。1000円台前半が中心。高値は藤枝かおり。数量の少なさなどを考慮し、日の取引は行われない。生産者は土日で収穫した分を日の取引に持ち込む。

 島田、金谷、川根 JA川根センターには16口5968キロが持ち込まれた。平均単価は1269円だった。最高値はおくひかりで3800円だった。12日までに遅場所を残してほとんどの工場が一茶の生産を終える見通し。

 榛原、相良 ​昨年以上に軟調な展開が続いた一茶の取引について、市内のある製茶問屋は「消費の冷え込みと刈り遅れによる品質の低下が原因。不安定な天気に悩まされた生産者も多くいた」と話した。

 掛川、小笠 掛川茶市場には12口1万2314キロが持ち込まれ、2200~950円で取引された。中心価格は1100円程度。おくみどりの引き合いが強かった。サエリアには4口3674キロが上場し、1000円前後が取引の中心だった。一番茶の生産はおおむね終了した。

 袋井、森 森町茶業センターは4口1260キロが上場し、930~800円で取引された。平均価格は867円。

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