
駿河湾の赤潮が拡大しています。当初は静岡県東部で目立っていた赤潮が、いまは静岡市沖でも確認されるようになりました。静岡県の研究所によりますと、駿河湾で大規模に赤潮が発生するのは十数年ぶりで、伊豆のビーチでは観光客が困惑しています。
■押し寄せる赤潮の帯
静岡市から焼津市にかけての沖に迫り来る赤色の帯。いま、赤潮が県内各地の海岸に押し寄せています。伊豆半島の穴場のビーチである浮島海水浴場は透明度が高くダイビングスポットとして知られる場所ですが、現在は赤く染まっています。
<観光客>
「明太子のにおいがする」
「せっかく遠くから来たので、綺麗な伊豆の海を期待していたが残念」
■赤潮とは?駿河湾の赤潮は十数年ぶり
赤潮は赤みを帯びた植物プランクトンが爆発的に増えることで発生する現象です。主に海水温が上昇する春から秋にかけて発生しやすいと言われていますが、県水産・海洋技術研究所によりますと、駿河湾の大規模な赤潮は十数年ぶりとのことです。
赤潮は夜になるとプランクトンが刺激を受けて青白く光り輝く「夜光虫」を発生させます。この現象がSNSで人気になり、いまは多くの人が写真をアップしています。
■海中カメラが捉えた劇的な変化
昼と夜で別の顔を持つ赤潮。駿河湾で研究を進める東京大学の水野勝紀准教授は、赤潮は海の中に変化をもたらすと指摘します。
<東京大学 水野勝紀准教授>
「光が(海の)中に届かないというようなことがありますので、その下で光合成とかが起きにくくなる」
水野准教授の研究室が沼津市西浦に設置している海中カメラの映像です。赤潮が発生する前の5月19日の映像では、魚たちが泳ぐ姿が確認できます。
しかし、その翌日(5月20日)に赤潮が発生すると、海中の様子は一変。泳いでいた魚たちがいなくなり、海中の中が真っ暗になってしまいました。
<東京大学 水野准教授>
「昼間なのに本当に夜のようになっているというようなシーンは初めて見たので驚きました。(海中の)酸素が無くなりますので、魚が酸欠になりやすい」
■これまで県内漁業への被害はなし
海の生態に影響を及ぼす赤潮について、水野准教授は一時的な現象だと指摘。駿河湾の環境を注視していきたいと話します。
<東京大学 水野准教授>
「私の場合は魚をずっと見てきていましたので、この赤潮が引いてからどれくらいの期間でまた魚が戻ってくるのかとか、あるいはそもそもどれくらい減ってしまったのかとか、そういったところは着目していきたいなと思います」
県水産・海洋技術研究所によりますと、これまでに県内の漁業への被害は確認されておらず、引き続き様子を見ていくとしています。










































































