
水を含むと肌に密着 和紙とテンセルが生み出す滑らかな肌触り
織物で有名な浜松市では、かつて和紙を混ぜた糸で織った珍しいタオルがありました。このタオルは一時期姿を消していましたが、文化を絶やさないようにと2026年4月から本格的に生産を復活させました。
浜名湖のそばで作られているこのタオルは、白で糸同士の間隔が大きく空いているのが特徴です。
和紙タオルを復活させたのは、遠州織物の組合の理事を務める松尾耕作さんです。
一度水を吸収すると糸が膨張し、2回目から肌触りがより滑らかに
<杉本真子キャスター>
「すごく柔らかくて肌触りの良いタオルですが、どのように使いますか?」
<遠州織物工業協同組合理事 松尾耕作さん>
「これは浴用タオル(体を洗う用)になります」
水分を含ませて使います。
<杉本キャスター>
「水を含むと一気にピタッと密着する感じ」
<松尾さん>
「肌触りが変わってくる」
糸同士の間隔が大きいため、空気を含みやすく、少しのせっけんで泡立ちます。
<杉本キャスター>
「気持ちがよい。肌に馴染みますね」
<松尾さん>
「肌に優しいタオルと思ってくだされば」

さらに優しく感じるのは2回目から。一度水を吸収すると糸が膨張するため、肌触りがより滑らかになります。
<杉本キャスター>
「すごく柔らかったが、どういった生地を使っている?」
<松尾さん>
「和紙を使っています」
水に溶けないよう特殊な加工を施しています。和紙と、パルプが原料のテンセルという繊維を紡いで糸にしています。
倒産した会社の技術を継承
これまでは別の会社が作っていましたが、倒産したため、松尾さんが引き継ぐことにしました。
<松尾さん>
「伝統的な織物の一つなので、後継者がなく、なくなっていく時代なので、こういったものを一つでも残したいということで、事業承継を始めた」
たて糸を交差させて絡ませ合い、その間によこ糸を通す「からみ織り」は、昔から全国に名を馳せる遠州織物の特徴の一つです。松尾さんは和紙タオル復活のために、工場から機械を譲り受け、製造会社も立ち上げました。
根強い人気に応え本格製造へ「日本の名物にしたい」
ヤギがポイントの浜松発の商品を扱うセレクトショップ「グリーンボックス」では、和紙タオルの入荷が途絶えていた期間も、客からの問い合わせが相次いでいました。
<グリーンボックス 知久真理子さん>
「欲しいタイミングで紹介できなかったのは心苦しかった。浜松を代表する織物とわかってもらえるとうれしい」
松尾さんは4月から本格的に製造を始め、卸す店も増やしていくということです。
<松尾さん>
「一時、静岡の名物まではいったが、そのあと廃業ということで途絶えてしまった。これを静岡県だけではなく全国、日本の名物にしたい」










































































