
クリスマスイブまで残りわずか。この季節の主役といえる「クリスマスケーキ」ですが、気になる価格は、2025年も上昇傾向です。
原材料の高騰が止まらない中でも「おいしいケーキを食べてもらいたい」と街の洋菓子店は、知恵を絞り続けています。
浜松市の洋菓子店では、ショーケースにもクリスマスにちなんだケーキが並びます。

<パティスリーA.C.L.小楠智彦さん>
Q:クリスマスケーキはどのくらい注文が入っている?
「だいたい300個ぐらい。開業して3年になるが、(注文は)徐々に増えている」
<浜松総局 金國賢一記者>
「ところでみなさん、今年のクリスマスケーキの予算はどのくらいですか?」

<街の人>
「5000円ぐらい。高いと思う。でも1年に1度なんで」
<街の人>
「3000円ぐらい。(ケーキが)小さくても上にサンタを刺しておけばいいかな」<<街の人>
「今、物価高なんで奮発して6000円ぐらいかな。出しすぎ?今年はホールで買って楽しみたいと思っている」
奮発しても食べたい年に1度の楽しみですが、ケーキの価格は毎年のように上がり続けています。
帝国データバンクの調査によると、2025年の全国平均価格は4740円、5年間で1000円近く上昇しました。

背景にあるのは原材料の高騰です。ケーキ作りに必要な牛乳や生クリーム、鶏卵、バターなどが軒並み値上がり。

イチゴも猛暑の影響で2024年より10%から30%もアップしています。
小楠さんの店で2025年に提供するクリスマスケーキは全部で4種類。食材選びにこだわる分、原材料費の高騰が重くのしかかっているといいます。
<小楠さん>
「乳製品、とくに生クリーム、バターに関してはかなり高騰している」
Q:どのくらい?
「この仕事を30年以上しているが、バターなんかは10年前に比べると倍近く上がっている」
しかし、原材料費を安くあげるワケにはいきません。
そこで、小楠さんは農家の協力を得ました。
<小楠さん>
「サンド用のイチゴに形が小さかったり、多少ばらつきがあったりするものを、味は変わらないので使う工夫はしています。値上げはあまりしたくない」
なんとか例年通りのクオリティで、顧客の期待に応えたい。
ケーキの作り手は、とまらない原材料の高騰と、日々向き合っています。







































































