
防災グッズは分散を
寒さが厳しさを増す12月8日の夜に起きた震度6強の地震。用意しておくと役に立つものと大切な意識について防災士に聞きました。
静岡県藤枝市に住む防災士の吉田令子さんです。吉田さんは、災害への備えとしてまず「防寒対策」を挙げます。
<防災士 吉田令子さん>
「膝掛け、厚手のズボン、マフラーや帽子もかぶっているととても暖かいなと思う。同じ場所に置くのではなくて、1つは車の中に置く、もう1つは自分の寝室に置くというように、すぐ持ち出すところに置いておくと役に立ちます」
寒い冬に避難することを想定して備えを

こちらは、体温の低下を防ぐ緊急用のブランケットです。ホームセンターや100円ショップなどで買うことができます。
<吉田さん>
「寒い冬に避難する、また自宅避難する時にとてもこういうブランケットが役に立つ」
<大西記者>
「着てみると風が入ってこないで暖かい」
<吉田さん>
「大人も子どもも、どなたでもこのブランケットは利用ができます」
空気が乾燥するこの時期。感染症対策も欠かせません。
「防災グッズを災害が起きる前に使ってみることが大切」

<吉田さん>
「インフルエンザや新型コロナ、自分の持っている色んな持病が皆さんにうつったりする(可能性がある)。そういう時の予防のためにも、こういったマスクを持っておいたほうが大変良いと思う。マスクをしていると暖かい。それも防寒対策になる」
吉田さんは購入した防災グッズを災害が起きる前に一度使ってみることが大切だと話します。
<吉田さん>
「年齢も個人差もあるので、やっぱり自分に合ったもの、いろんな角度から自分に合ってるかな、使えるかな、役に立つかなということを使いながら考えてみる、使ってみることが大事です」
「季節に合わせて備えるものを変えていく」
スタジオには常葉大学副学長で津波工学が専門の阿部郁男教授を招き、家庭での備えの見直しポイントについて聞きました。
<阿部郁男教授>
「やはりこの時期は防寒をどのように整えるかということが大事だと思います。ちょうど2025年7月にカムチャツカ半島の地震で津波注意報が出た際、暑いときに長い時間避難しなければならない状況がありました。そういった経験も踏まえ、季節に合わせて備えるものを変えていく。これがこれからは非常に大切になってくると思います」
<阿部郁男教授>
Q. 暑さ、寒さ、極端な気象条件のときにこそ、備えの見直しが必要だということですね。特に今、やはり寒さだと思うんですが、『これだけは用意しておいた方がいい』というものはありますか?
「ブランケットですね。特に『防寒』というのが本当に重要なテーマになると思いますし、津波の場合、屋外で避難するということも十分考えられますので、しっかりそういった防寒対策を備えていただきたいと思います」
避難生活で屋外に長くいるかもしれない、ということを想定した備えをしていく必要がありそうです。







































































