「野党が数の力を笠に着て横暴を」とぶ然…井林辰憲財務金融委員長(衆院静岡2区)を解任 ガソリン減税法案めぐる“審議拒否”受け 戦後初の決議案可決【詳報】

ガソリン減税法案をめぐり審議に応じなかったとして、自民党静岡県連会長で衆議院・財務金融委員長の井林辰憲議員(静岡2区)に対する解任決議案が6月18日午後、可決しました。7月3日の公示が予想される参院選にどう影響するのでしょうか。

<立憲 桜井周衆院議員>
「いざ野党が結束して法案を提出し、可決が見込まれる状況になったら審議拒否。これでは与党の責任をまったく果たせていない」

<自民 深沢陽一衆院議員(静岡4区)>
「こんな法案が通ったら財源はどうするのか。関係する事業者はどうなるか。国民生活に混乱を来すことは必至だ」

18日午後行われた衆議院本会議では、野党が提出した井林財務金融委員長に対する解任決議案が審議されました。

解任決議案は、野党7党が共同で提出したガソリン税の暫定税率廃止法案について、「与党側が審議入りに応じなかった」として、17日、立憲民主党や日本維新の会などが提出したものです。

衆議院では、野党が多数を占める中、採決の結果は…

<額賀福志郎衆院議長>
「井林辰憲君解任決議案は可決いたしました」

野党の大半が賛成に回ったため、16票差で可決しました。衆議院の委員長に対する解任決議案が可決するのは、戦後初めてのことです。

<自民党静岡県連会長 井林辰憲衆院財金委員長>
「突然こういう解任決議を出されたということに関しては、非常に暴力的なものを感じている。野党が数の力を笠に着て、横暴を行うということを国民の皆様に白日のもとに知らしめることができたということも含めて政治家冥利に尽きる」

自民党県連会長を務める井林議員の解任に鈴木幹事長は…

<自民党静岡県連 鈴木澄美幹事長>
「生活が非常に厳しいという中で、皆さんの生活をどう支えてもらうかという話の1つとして、ガソリン減税の話も当然出てきていると思うので、この流れは本当に憂いている」

鈴木幹事長は、7月3日に公示される見通しの参院選への影響については「難しい」としながらも、「有権者にしっかりと説明していくことが大事だ」と述べました。

「あしたを“ちょっと”幸せに ヒントはきょうのニュースから」をコンセプトに、静岡県内でその日起きた出来事を詳しく、わかりやすく、そして、丁寧にお伝えするニュース番組です。月〜金18:15OA

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