
地元でしか採れない希少なトマトを使った料理の試食会が6月11日、静岡県伊東市で開かれました。観光地伊東産のブランドトマトとして全国発信を目指します。
伊東市のレストランで6月11日に開かれたのはトマトを使った料理の試食会です。
<伊東支局 青島悠記者>
「いただきます。トマトの甘みが口の中に広がって、料理のまろやかさがまして、すごく美味しいです」
料理に使われているのは静岡県伊東市と静岡県熱海市だけで栽培されている「アイランドルビー」です。完熟した実の輝きが、宝石のルビーを思わせることからその名がつきました。
<増井ファーム 増井勲さん>
「アイランドルビーです。こちらです」
「すごく赤い大きな実がなっていますね」
アイランドルビーを栽培する増井勲さんです。約10年前から栽培を始めました。
<増井さん>
「今まで(伊東に)特産物がさほどなかったですからね。山間地で、面積が非常に狭いところで効率の良い作物ということで」
一般的なトマトに比べ、手入れの手間がかからず、今では隣の熱海市にも広がっています。見た目はごく普通のトマトですが実は…。
<増井さん>
「加熱すると非常に美味しいトマトですね。加工用のトマトです」
火を通すことで甘味と味にコクが出るアイランドルビー。リコピンの量は一般的なトマトの約1.4倍で栄養価が高く、加熱しても色あせにくいのが特徴です。
アイランドルビーを広く知ってもらおうと、開かれた11日の試食会。
<レストランラグーン 小林裕シェフ>
Q. これはなんという料理なんですか?
「これはカポナータという、野菜をみじん切りにしてトマトソースとあえたもの」
料理を手がけたのは、自らもアイランドルビーの生産者であるシェフの小林裕さんです。地元の飲食店や宿泊施設の関係者を招きました。
<小林シェフ>
「味噌とか麺つゆとかと混ぜても、赤い色がちゃんと残る」
<試食会の参加者>
「夏とか暑くて、ちょっと食べて(お腹に)入っていかないときにさっぱり食べられる感じがして美味しいです」
小林さんは、観光地・伊東の食をもっと盛り上げたいと意気込みます。
<小林シェフ>
「やっぱり地産品は、魚介類がとてもメジャーなんですけれども、伊東にも色んな野菜を作っている農家さんがたくさんいますので、農家さんにも目を向けてもらって伊豆地区の発展につながったらいいなと思います」