「町の幹部で協議をして最終的には離脱させていただこうと」伊豆半島南部の1市3町で取り組む広域ごみ処理計画 静岡県南伊豆町が離脱を表明 計画は事実上白紙に

静岡県伊豆半島南部の1市3町で取り組んでいる広域ごみ処理計画をめぐり6月2日、南伊豆町長が計画からの離脱を表明しました。

広域ごみ処理計画は、各自治体のごみ焼却炉の老朽化などを受け、2021年に賀茂地域1市3町が合意しました。

下田市敷根にある下田市清掃センターの焼却施設を建て替える計画でしたが、物価高などにより、建設費と20年間の運営費の総額が当初の試算から50億円以上増え、300億円以上になることが判明。

増加額の市町負担について、結論が出ていませんでした。1市3町の市長町長は2日、下田市役所で非公開の会議を開き、南伊豆町の岡部克仁町長が離脱を表明しました。

<南伊豆町 岡部克仁町長>
「(町の)議員さんたちからも、財政的に負担が将来的にかからない方がいいのではないかというお答えをいただいた中で、町の幹部でその後、協議をして、最終的には離脱させていただこうと決めたということを先ほど、報告させていただきました」

南伊豆町は、今回の広域処理計画よりも、外部の民間施設へ委託した方が費用が安いことを町議会で説明していました。他の1市2町は今後、南伊豆町の離脱を受けて対応を検討しますが、広域ごみ処理計画は、事実上、白紙となりました。

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