「100歳まで頑張りたい」27年にわたって民生・児童委員を務める静岡市の82歳女性が「藍綬褒章」を受章

今年の「春の褒章」が発表され、静岡県内では14人が受賞の栄誉に輝きました。このうち「藍綬褒章」を受章した静岡市の82歳の女性は、27年にわたって民生・児童委員を務めています。県内では、担い手不足が課題となる中、「100歳まで頑張りたい」と活動しています。

静岡市で民生・児童委員を務める髙成田和子さん(82)。

「はい、タッチ!」
「いってらっしゃい」

毎朝、登校する子どもたちに声掛けをしています。民生・児童委員は非常勤の地方公務員で、ひとり暮らしの高齢者の見守りや子育て世帯の支援などを無報酬で行っています。27年にわたって活動を続ける髙成田さんの原点は、静岡ロータリークラブの活動をしていた父親の存在です。

<藍綬褒章を受章 民生・児童委員 髙成田和子さん(82)>
「子どもの頃からずっと見ていて、皆さんを助けてあげるというのは当たり前で育ってきたので。福祉の方へということで、自然に引き受けた」

「これ、おしゃべり会の案内です。お変わりないですか?」

髙成田さんは、地域の高齢者の家を訪問し、健康状態を確認したり催しなどへの参加を呼びかけたりしています。

<地域の高齢女性>
「災害とか、大雨降った後も声掛けていただいて。雨戸が締まってると、どうかしたか心配してくれるし、助かっている」

地域の見守り役である民生・児童委員ですが、静岡県内では必要な人員数よりも下回る状況が続き、担い手不足が大きな課題です。こうした中でも、髙成田さんは地域の人の生活に寄り添い、自分のできることを模索しています。

<地域の高齢男性と髙成田さん>
「はい、大人タッチ!」
「わはは!」
「痛かった?大丈夫?」

<髙成田和子さん(82)>
「家で居場所づくり、遠くに行きたくない、足が痛いけどここならお茶の一服も出るだろうくらいで、そういう方の居場所づくりをやりたい。ずっと続けて、100歳まで頑張ろうって」

「あしたを“ちょっと”幸せに ヒントはきょうのニュースから」をコンセプトに、静岡県内でその日起きた出来事を詳しく、わかりやすく、そして、丁寧にお伝えするニュース番組です。月〜金18:15OA

あなたにおすすめの記事

人気記事ランキング

ライターから記事を探す

エリアの記事を探す

stat_1