家宅捜索は午前10時ごろから始まった。関係者の立ち会いの下、県警交通指導課、高速隊、掛川署などの捜査員ら十数人で行い、2時間ほどで終了した。
広末容疑者は事件前の7日午後6時50分ごろ、掛川市倉真の新東名高速道上りの粟ケ岳トンネル付近で、奈良県から東京方面に向かって乗用車を運転中、前方を走る大型トレーラーに追突。事故現場で道路上を歩き回るなど落ち着きがなく、そのまま病院に搬送されたことから、県警は事故に関する詳しい事情を聴けていなかった。事故前後の言動や捜査の現状などを踏まえ、あらゆる進展の可能性も視野に入れて自宅の捜索に踏み切ったとみられる。
広末容疑者のけがは軽傷で、逮捕後に改めて受けた検査では体調に問題はないと診断されている。車にはマネジャーとみられる男性が同乗していた。車は男性の所有とみられ、県警は車内も既に捜査している。
広末容疑者の逮捕容疑は8日午前0時20分ごろ、島田市内の病院内で女性看護師(37)を蹴り、腕を引っかいて擦り傷を負わせた疑い。病院内を歩き回っていた広末容疑者が、制止しようとした看護師の右腕にけがを負わせた。県警による取り調べの序盤、大声を出すなど興奮し取り乱した様子で、要領を得ない受け答えなどもしていたという。
簡易検査では大麻や覚醒剤などの違法薬物は検出されなかったとみられる。
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