
県や市の関係者、新居弁天地区の住民や公園を訪れた釣り人など70人ほどが訓練に参加し、サイレンを合図に約140段の階段やスロープを通って頂上を目指した。頂上に到達すると伊良湖岬へつながる遠州灘海岸や浜名湖、富士山などを望める景色を楽しんだ。県浜松土木事務所の杉本敏彦所長は「地域のシンボルとして愛され、いざという時に命を救う施設になることを願う」とあいさつした。
愛称を考案したのは同市横山の石田充裕さん(72)で、計874件の応募の中から選ばれた。パンフレットの題字は県立新居高書道部の生徒が手がけた。
浜名港海岸命山は東日本大震災の教訓を基に2014年に着工し、年間ピーク時の公園利用者約750人を収容できる設計とした。命山の周囲にはより発生頻度の高い「レベル1」の津波を防ぐ海抜9・5メートルの防潮堤(全長880メートル)も整備した。総事業費23億円。